内容説明
「わたし、ずっと願ってたの。木山君にまたあんなふうにいじめられたいなって。いじめられて、いやらしいことされたいって」令子は、木山のなかに埋もれた幼い日の妖しい記憶を呼び覚ました(表題作「とろける部屋」)。行きずりに出会った亜依の甘美な魅力と奔放なセックスに溺れていく小田。だが亜依は忽然と小田の前から姿を消した…(「流れる花」)。性愛の機微を情感あふれる筆致で描いた官能名篇集。
著者等紹介
田中雅美[タナカマサミ]
1958年、東京都生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。