内容説明
聚楽第の主、関白豊臣秀次は“兵法数奇”であった。養父秀吉の諌言にもかかわらず、兵法者たちを召し出しては次々に“天下一”の称号を与え、術技の内容を聞き出していた。折から秀頼という後継者が生まれたため、秀次と秀吉の仲は決して良いとはいえなかった。そんな中、秀次は“花に埋もれて死ぬる”を極意とする死の太刀“花車”を聞き知る…。表題作をはじめ、剣に憑かれた武士たちの凄絶な生き様十様。
著者等紹介
戸部新十郎[トベシンジュウロウ]
1926年、石川県生まれ
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