内容説明
業師と書いてウラ師と読む。特技を活かし、事件が起きる前に、悪の芽を摘みとるのがウラ師の務めだ。深川六間堀町は大川に注ぐ竪川と小名木川を結ぶ堀町に面した町屋である。右京はその南六間堀町で横笛の稽古場を開いていた。端整な面立ちで、森田座の囃子方として出向く横笛の名手、というのは表向きの顔、実際は“夢幻”という最高の裏技を使う掏摸であり、業師だった。書下し痛快捕物帖。
業師と書いてウラ師と読む。特技を活かし、事件が起きる前に、悪の芽を摘みとるのがウラ師の務めだ。深川六間堀町は大川に注ぐ竪川と小名木川を結ぶ堀町に面した町屋である。右京はその南六間堀町で横笛の稽古場を開いていた。端整な面立ちで、森田座の囃子方として出向く横笛の名手、というのは表向きの顔、実際は“夢幻”という最高の裏技を使う掏摸であり、業師だった。書下し痛快捕物帖。