内容説明
三好長慶に京を追われ、近江の仮御所に逃れた将軍足利義輝は、剣の道に志を立て、一介の武芸者・霞新十郎として、忍びの浮橋を従者に廻国修行の旅に出た。美濃では斎藤道三に、尾張では織田信長に強烈な印象を抱きつつ、信濃諏訪社で、武田晴信の側室を襲う一行に遭遇、雨中の死闘となった…。風雲急を告げる戦乱の巷を巡歴する若き剣士・義輝。その勇姿を颯爽と描く傑作時代巨篇、第二弾。
感想・レビュー
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水戸
3
若々しさをはじけさせる義輝の周囲は、彼が己に向き合っている間に、さまざまに姿を変えて……、という感じ。よかったねー、てホッとしたり、なるほど悟りとは剣も法も極めれば行き着くことはおなじであるなぁ、と広い場所に突然に出された心地になったり。そして上巻で名前がでていた有名どころさんたちと、まみる義輝。これからいよいよ時代は急速にかき回されていくのねー、というところで下巻へ。はー。あと下巻のみっていうのが、もったいない。もっと、この行間からほとばしり、匂い立つものにまみれていたいなー。2016/06/28
kazukitti
0
ついに幼きあの日に別れた彼女と再び巡り合い、さらに剣の奥義を掴み、そして時代は風雲急を告げる!的なw 十兵衛光秀、上総介信長、木下藤吉郎、将軍義輝、史実での時代の流れは分かりきってるだけに、この先の展開もまた逆に楽しみに下巻へGOw2013/04/17