内容説明
独立戦争に敗れた1784年、アランは極秘任務を命じられ、東インド交易船に見せかけたテレスト号で一路、極東へ。海賊の跋扈する南シナ海では、このところイギリス船が次々と姿を消していた。海賊たちの黒幕は、フランス海軍か?その目的は?陰謀を暴くベくテレスト号はエキゾチックなカルカッタから、阿片貿易に沸くマカオ、広東へ。神秘の国でアランを待っていたのは…。好評シリーズ第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiro
1
いきなり字が大きくなったし薄くなったしでボリュームは足りないけど父親との再会に海賊退治に中国でのスパイ活動にと忙しいことには変わりない。父との再会シーンはもっと殺伐とするかと思ったけど、そうでもなかった。垣間見せた情愛は演技なのか本気なのか。ひとかけらでも本気が混じっているといいなとは思う。次で終わりみたいなんだけどどうやって終わらせるのだろうか。2017/10/29
Abercrombie
1
和平条約により各国の東アジアにおける軍艦数が制限される中、地元海賊の軍隊化を図るフランスの企てを阻止するため、イギリスは主人公の乗る貿易船に偽装した八十門艦を派遣する。ろくでなしの父親との再会、数を頼みに襲い来る海賊との激闘、広州での慣れないスパイ活動など読みどころはあるものの、既刊に比べ薄い! 活字が大きい! インドや中国のエキゾチックな描写にページが割かれあまり中身がない。次巻の舞台はバハマとのことだが、@1巻で打ち切りなのに、キリよく終わるんだろうか。2016/08/29