内容説明
愛を説く一方で十字軍、植民地主義、民族紛争への干渉―こうした分裂したイメージこそ、キリスト教が過去二千年、世俗、現実的な局面に必死に対応、辻褄を合わせてきたことの証明であろう。そしていま、女性司祭の登場、イエスを女性とするフェミニズムの台頭など、新千年を前にして劇的な変化を見せている。その混迷するキリスト教の姿は、とりもなおさずいまの我々の姿を映し出している。書下し。
目次
第1章 こんなに変わったキリスト教
第2章 ユダヤとアラブのはざまで
第3章 「キリストに倣いて」生きられるか?
第4章 左に「解放」、右にカルト
第5章 神もイエスもなしのキリスト教
第6章 女性司祭と「女神」復興