内容説明
環境問題研究所の調査課長・黒沼巷太郎は、その横暴で強引な性格のため、騒音問題で対立する市民団体をはじめ各方面から恨みを買っていた。フィアンセを、横恋慕した黒沼に殺されたと確信する南川達也は、復讐に燃え、オリエンテーリングの大会を利用して彼の殺害を計画する。奈良から福島まで「伊勢物語」にちなんで作られたコースに仕掛けた殺人の罠。しかしそれは意外な連続殺人へと発展していく…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーやん
1
タロットシリーズ以外で読むのは稀な斎藤さんの本。 オリエンテーリング(以下【作品同様】OLと表記)で復讐を試みる話。主に序章とOLに話が分かれますが、序章はダラダラ。しかしOLが始まると一気にページが進む。だが、大切なのは序章。ココを理解しておかないと全く意味が分からなくなっちゃうので序章を理解するまで読むべし。それ以外にはフルネームでの相関図を自分で作って見ながら読む方が話が入りやすいです。何せ出て来る人が多い。相関図も複雑。 しかし読みごたえは素晴らしく満足する本。 やっぱり斎藤さんの本と知識は凄い。2018/08/02