内容説明
ソープ通い二十七年、稼いだ金一億円を使い切った七十一歳の現役プレス工。女性性器への墨入れに執念を燃やすSM道三十余年の刺青師。手づくりおむつで男たちをあやし続けて十年、赤ちゃんマニアの女神。エロ漫画家にしてAV俳優兼監督、十四年で千四百人の女斬りを果たした怪優。自ら鶏、鯉とのセックスを楽しみ、金魚、鰻を使って女を泣かせる秘宝館の主…性の風狂者たちの素晴らしき人生哲学を集大成。
目次
豪快ソープ狂―高庭礼三
女陰刺青狂―長池士
赤ちゃんプレイ狂―神崎マヤ
怪々AV狂―平口広美
風変わりセックス狂―松野正人
座談会 性風俗の戦後史―赤線、ソープからイメクラ、SMまでを徹底検証
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白黒豆黄昏ぞんび
2
性に取り憑かれた人たちへのインタビュー。それぞれがほとんど哲学と言っても差し支えがないほど深い。さすがにアニマルセックスには笑った。楽しい気分で読める。巻末に収められた戦後風俗史の対談、鹿島茂の解説なども大変面白かったです。2012/01/23
Nekono
1
「趣味じゃないんだ」(三浦しをん)を読んで、BLの奥深さを知った身としてはこの「性狂伝」を読んで、まさに冥府魔道としか言いようのない性の奥深さに「バカだなぁ」を連発しつつ、引き込まれてしまった。いやぁ、参りました。この人たちに比べると、私のなんて袋入りインスタントラーメンを具材も入れずに食べてたようなもんだな・・・。かといって、ここまでこってりした料理が食べられるかというと、それはそれで困ってしまう。いや、別に困るような状況にはないし、逆に困ってみたものだという希望もあったりするのだが。ともかく、ご一読を2012/01/24