徳間文庫<br> 頬をつたう涙

徳間文庫
頬をつたう涙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198909642
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

年頃を迎えた娘へのさりげない父親の愛情が、胸に迫る表題作「頬をつたう涙」。酒とオーケストラをこよなく愛し、五十五歳で逝ってしまった兄を愛しむ弟の思いを描いた「酒呑みたちのオーケストラ」。勤務の合間に、偶然に街で出逢った共働き夫婦の愛情の機微を綴った「平凡な生活」など全十一篇。家族や友人、身近な人々を限りなく暖かい目で見つめ描いた、人生の哀歓あふれる珠玉の小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

90
名翻訳家で直木賞作家の常盤新平による短編集。普通の人々の日々の哀感を描いた作品集で、読後に深い余韻が残るものが多い。表題作が一番好きだった。失恋して泣きじゃくる年頃の娘に、親ができることは少ないのかもしれない。それでも父は娘の悲しみを思い、娘の心に寄り添おうとする。娘を思う父の心が切ない物語。「酒呑みたちのオーケストラ」も心に残る作品。弟が不器用にしか生きられなかった兄の人生を振り返る。小説の中で書かれる兄弟の絆が胸に沁みた。2018/08/11

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