内容説明
1782年1月、セント・キッツ島でふたたび相まみえた英仏艦隊。やがてイギリスはこのセント諸島の海戦に大勝利し、アラン・リューリーは願いかなって海尉の資格を得る。和平交渉にあたってどれだけ利権を獲得できるかがイギリス政府の最大の問題で、有利に交渉が進められるようアランは密命を帯びてインディアンの世界に入っていく。が、彼の身には次々と難問が降りかかる。大好評の海洋冒険シリーズ第4話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiro
1
色々あったけどケニャン海尉の豹変に涙する4巻。好きだったんだけどなあ。新しい艦長の下でアランがガンガン鍛えられていく過程が楽しい。ルーシーの件にも終わりが告げられてそうするとアランの本命のお相手は彼女だけということになるのか。というか色んなところでちょっとした彼女を作ってるアランすごいな。次の巻からまた陸での戦いに焦点が当てられそうでどうなることやら楽しみ。2017/10/29
Abercrombie
0
○ カリブ海に戻った主人公は、海尉昇進試験(試験の記述があるシリーズは意外と珍しい)に合格し、おんぼろブリックの副長に任命される。叩き上げの老艦長にビシビシ鍛え上げられていく過程は、ひさびさに海洋冒険小説を読んでいるって感じ。タイトルの“受難”は女性スキャンダル。完全に自業自得なんだが、これにより結婚を目論んでいた金持ち令嬢とは破談に。やれやれ┐( ̄ヘ ̄)┌ 北米大陸への密使を命じられたところで本書は終わるが、これまたキナ臭い話になりそーだ。2016/07/30