内容説明
アメリカで独立戦争の嵐が吹き荒れる1781年、カリブ海に浮かぶ西インド諸島では、イギリスとフランスが互いに相手の補給を絶つべく熾烈な戦いを繰り広げていた。主人公アラン・リューリーも艦長の冷たい仕打ちに耐えながら持ち前の強情っぱりで、フランス船討伐に奮闘する。ある日奇襲攻撃をかけて拿捕した船にアランは大変な秘匿物を発見する。アランの運命を大きく変えるそのものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiro
1
ようやく読めた二巻。アランを嫌うトレグーズ艦長のもとでへこたれず勤務しているうちに副長やデイヴィッドらアランの実力を認めてくれる味方も増えていく。状況は少しずつ好転していくように思えるが、こっそり掠め取った爆弾がいつ大爆発するのかちょっと怖くもあり楽しみでもあり。次からは陸の戦いになるのかな。陸戦と海戦の違いがしっかり書かれていてとても面白い。アランがいつの間にか海大好きになっているのが微笑ましい。2017/10/26
Abercrombie
1
○ 第2巻。舞台はカリブ海から北アメリカへ。チェサピーク湾の海戦を経てヨークタウンの戦い寸前までの物語。海軍入りして1年半、一人前の船乗りに成長した主人公だが、拿捕船の指揮を任されれば金貨をネコババし、上陸許可をもらえば娼館へ、と相変わらずの放蕩者振り。独立戦争における王党派と革命軍の凄惨なゲリラ戦が描かれているのはアメリカ人作家ならではか。2016/06/15
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- 和書
- 机の前に貼る一行