内容説明
『葉隠』は佐賀鍋島藩士が口述した、武士道を説く書だが、江戸期の武士はすでに武闘専門家でもなく、いわば行政官吏にすぎない。いきおい武骨さを強調しながらも、官僚機構での処世の数々について言及する柔軟さも合わせ持ち、いわば乱世と平時双方の心構えが開陳されているのだ。その『葉隠』の真髄を、どのようにビジネスマン像に重ねていくのか。斯界の泰斗師弟が綴りおろす、現代人必携の人生指南書。
目次
序 偉大なるパラドックス
第1章 士魂に生きる―戦国企業を生き残れ!
第2章 行くは堂々―プロサラリーマンはビジネスの王道を歩め!
第3章 おおらかに猛く―心はいつもトップであれ!
第4章 人に好かれよ―人間関係改善のヒント
第5章 群蔵葉隠武士―プロサラリーマンにて候
第6章 人を好けば良い家来が―殿様の立場
おわりに 現代と『葉隠』