NHKライブラリー<br> 森の回廊〈上〉ビルマ辺境に生きる山地民の心根にふれる

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森の回廊〈上〉ビルマ辺境に生きる山地民の心根にふれる

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784140841310
  • NDC分類 316.823
  • Cコード C1322

内容説明

天響の駈ける国・ビルマ辺境の闇の奥へ。若きフォト・ジャーナリストが、ひとり「民族民主戦線」のゲリラ部隊に従軍した。政府軍の追撃をかわし、深い森を彷徨い歩く。「真実を外の世界に伝えてほしい。」山の民の叫ぶ声が、苦難の道に駆り立てる。最北カチン州への一三〇〇日が、生々しく綴られてゆく。第二十七回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

目次

序章 その前夜
第1章 サルウィン河
第2章 シャン高原の十字路
第3章 北回帰線の虹
第4章 満月の祭りと五日市
第5章 イラワジ河西岸
第6章 フーコン平野、死闘の森
第7章 焼畑と祝祭

著者等紹介

吉田敏浩[ヨシダトシヒロ]
1957年、大分県臼杵市に生まれる。1981年、明治大学文学部卒業後、フリーのジャーナリストに。現在、フリーのジャーナリスト集団「アジアプレス・インターナショナル」に所属。1977年にビルマ・シャン州の解放区を訪れて以来、ビルマ、タイ、アフガニスタン、インド、バングラデシュなど、アジアの諸民族の世界を訪ねる。1985年3月から88年10月まで、ビルマ北部のカチン州、シャン州へ長期取材。その記録をテレビ番組「回想のジャングル」(NHKスペシャル:1989年6月18日放映)で発表する。『森の回廊』で1996年に、第27回・大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に『宇宙樹の森』(現代書館)、『北ビルマ、いのちの根をたずねて』(めこん)、『生命の森の人びと』(理論社)がある。共著に『アジア大道曼陀羅』(現代書館)、『世界の民・光と影』(明石書店)などがある
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感想・レビュー

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ちあき

2
非合法に国境をこえ、ビルマ山岳地帯の民族解放組織と行動をともにした3年7か月の記録。中国・ビルマ国境地帯の歴史について、また焼畑農耕民の生活と信仰についてこれほど詳細に記した本はほかに読んだことがない。マナオの大祭でジョイワー(語り部司祭)が昼夜をわかたず祝詞をとなえつづけるくだりは圧巻だ。2009/02/10

日暮里の首領様

1
80年代後半、ビルマ少数民族の反政府ゲリラと共に、3年以上にわたってビルマ山岳部を転々とした著者の記録。序盤、数々の少数民族地域を転々とし、その都度各民族の政治状況が語られるあたりはやや目まぐるしく感じる。とはいえ上巻後半からは、山奥で満月や祖霊の祭に著者が参加した場面が描かれ、それは著者の豊かな感受性も相俟って、魔術的なまでの幻想感を与えてくれる…。/ 今春ビルマで同じような山村を歩き、同じような満月祭の情景を見て、同じように村人が政府軍に虐げられた村を見てきた身としては、本当に感慨深い本。2012/12/05

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