物が全てを教えてくれる―日本初の女性化学者・黒田チカ

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物が全てを教えてくれる―日本初の女性化学者・黒田チカ

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198661236
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

“寅ちゃん”より30年前に
「知」の門を叩いた女性がいた。

日本初の女子帝大生・黒田チカ。
彼女の研究は、百年後の私たちの健康につながっている。
学ぶことを選び続けた女性化学者の挑戦。


大正時代、日本の帝国大学は男だけの学び舎だった。
それでも彼女は、学ぶことを諦めなかった。

幼い頃から学問への熱い想いを抱いていた黒田チカは、学齢前に尋常小学校に入学、姉のクラスで授業を受ける。
佐賀師範学校、東京女子高等師範学校を経て、チカは東北帝国大学理科大学(現在の東北大学)へ入学を果たす。
女性初の帝大生のひとりとなったチカの研究テーマは天然色素。
世間の嘲笑と制度の壁を前に「知」を選び続けたチカは長年の研究で数々の賞を受賞、
なかでもタマネギの皮に含まれる〈ケルセチン〉の血圧降下作用――
それは百年後の現在も、私たちの健康を支えている。

彼女の名は若き化学者たちの後押しとなる「黒田チカ賞」としていまも残されている。
日本の化学史に刻まれた、ひとりの女性化学者の確かな挑戦の物語。

カバーイラスト:シシヤマザキ

【目次】
第一章 五歳の小学生
第二章 門をひらく
第三章 紫の結晶
第四章 色を追う日々
第五章 玉葱の力


【目次】

内容説明

大正時代、日本の帝国大学は男だけの学び舎だった。それでも彼女は、学ぶことを諦めなかった。幼い頃から学問への熱い想いを抱き、東北帝国大学へ入学を果たした黒田チカは、世間の嘲笑と制度の壁を前に「知」を選び続ける。チカが明らかにした〈ケルセチン〉の作用―それは百年後、私たちの健康を支えている。日本の化学史に刻まれた、確かな挑戦の物語。

著者等紹介

伊多波碧[イタバミドリ]
1972年新潟県生まれ。信州大学卒業。2001年に作家デビュー。2023年「名残の飯」シリーズで第12回日本歴史時代作家協会賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

60
大正時代、女性で、日本で初めて大学(帝国大学)に入学した3人のうちの1人、女性として、日本で2番目の理学博士、お茶の水女子大学教授、同大名誉教授、玉ねぎの皮に含まれるケルセチンの血圧降下作用の発見者。日本の女性化学者の草分け、黒田チカの生涯を描いた小説。女性が学問を続けること自体が難しかった時代にあって、化学者として、大きな成果を残した彼女に敬服する。著者は、日本初の女性弁護士、女性判事である三淵嘉子、近代看護の先駆者、鈴木雅などの女性を主人公にした小説も書いているようなので、それらの小説も読んでみたい。2026/06/15

ぽけっとももんが

9
三淵嘉子、猿橋勝子など女性が法律的にも無能力者とされていた時代、女性に閉ざされた学問の扉をこじ開けた先達がいた。この黒田チカ女史もそのひとり。ケルセチンの発見がそもそも玉ねぎの草木染めからというのもおもしろい。今日たまたま母が、わたしや妹が大学に行くといったら銀行の担当者や呉服屋さんから(つまり赤の他人)学歴をつけると嫁の貰い手がない、と散々言われたという話をしていた。田舎とはいえ40年前でもそれだもんなぁ、明治時代なら推して知るべし。先駆者たちの揺るぎない努力に感謝。2026/06/21

Go Extreme

4
黒田チカ=日本初+女性化学者 男社会+制度壁⇔熱意+支援=東北帝大入学 +英国留学→理研:真島利行に師事 研究:紅花カルタミン等の天然色素構造決定 玉葱皮のケルセチン発見=血圧降下作用 偏見マイナス不屈の探求=多数の賞 生涯の知→次世代の道標=黒田チカ賞2026/04/27

たけぞ

2
伝記にありがちな厚い本でなくて、読みやすくてよかった。雄一郎さんとは残念。2026/05/07

ゆきみよ

1
とても読み易く、良い本でした。研究に一生をささげる、聡明な女性のお話です。読み終えると、清々しい気分になりました。2026/06/22

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