出版社内容情報
家族旅行でやってきた
広大な自然のなかの廃墟で、
ぼくは幽霊に出会い、
自身の秘密を知って…?
家族のきずなを確かめる感動作。
少年ジェイミーは、家族旅行で
ヨークシャーの荒野に来ていた。
旅行の目的は、父方の祖母の遺灰を
彼女のふるさとにまくこと。
父はこのところ家系図を作ったり
先祖のルーツとなる土地を訪れたりすることに
熱心だ。
でも、家族の心はばらばら。
家族はそれぞれ問題を抱え、
うまくいっていなかった。
父は1週間前にリストラにあい、
作家である母親はスランプに苦しんでいる。
兄は、ジェイミーに口をきいてくれない。
そんなジェイミーは、ハイキングのとちゅう、
自分の先祖だという女の子の幽霊に出会い、
「ある男の子を助けてほしい」とたのまれる。
女の子の幽霊についていったジェイミーは、
自分に関わる驚くべき事実を知ることになる……。
家族のきずな、先祖とのかかわり、
自分とは何者なのか――。
サスペンス形式で十代の少年を描く、
心ふるえる物語。
YA作品で高い評価を得たマーカス・セジウィック、最後の作品。
【目次】