出版社内容情報
日本で一番稼ぐ弁護士は、なぜ死のリスクがある高所、極所に向かったのか――
世界最高峰・エベレストの頂を目標にした登攀が始まった。
都心で富裕層としての優雅な生活を棄て、命の危機があるスリリングな場所で生きようとする心理を当事者が明かす。
ここが世界最高峰の頂だ。
標高8848m。自分より高いものは雲と太陽しかない。
眼下に広がる荘厳な景色の素晴らしさを表すだけの語彙を僕は持ち合わせていない。
エベレスト登頂までの道のりは、登山を開始してから登頂まで1カ月以上を要し、途中で同じ隊のメンバーが何人も病院に搬送された。リタイヤした人もいた。また、ルート上には過去に登頂を試みた登山者の遺体が何体も放置されている。
そんな過酷な行程を乗り越えてきた体験が、世界最高峰の頂からの景色を一層輝かせてくれる。
確かに一昔前に比べると、商業登山化により、少しでも安全で登りやすいルート開拓が進んだ。シェルパによる充実したサポート、固定ロープの設置、登山道具や酸素ボンベの改良や軽量化のおかげで、エベレスト等の高所登山のハードルは格段に下がってはいる。
それでも毎年何人もの凍傷、脊髄損傷や死亡など大きな事故は起きている。正確な統計を確認することは難しいが、毎年のエベレストでの死者数を登頂許可証の発行者数で割ると、今でも例年1~2%の死亡率だ。参加者のうち数十人に1人が死亡していると考えると、レジャーにしては依然高いリスクがあることは間違いない。
僕は2018年5月と2024年5月に二度もこのようなリスクを侵してエベレストに登頂した。過去2回で登頂に至るリスクに大差はないし、登頂時に眼前に広がる景色の美しさも大きな違いはない。
しかし、僕の感情は、1回目と2回目では全く異なるものであった。
内容説明
なぜ、世界のお金持ちたちは「死のスリル」におカネを使うのか!?賢く稼いで、「懸命」に使え!儲け方、稼ぎ方よりもお金の使い方、出費に焦点を当てた新感覚マネー本。
目次
第1章 バックパッカーとして挑んだアフリカ最高峰
第2章 南極大陸へ
第3章 真冬のエルブルスで臨死体験
第4章 エベレストへの道
第5章 世界最高峰の頂に立つ
第6章 セブンサミッツ制覇と2度目のエベレスト登頂
著者等紹介
福永活也[フクナガカツヤ]
弁護士・実業家・冒険家・YouTuber。名古屋工業大学を卒業後、24歳までフリーターとして過ごす。その後、関西大学法科大学院を経て、27歳の時に司法試験に一発合格。弁護士として働き始め、5年目にして独立。独立1年目から2年連続して弁護士業のみで年収5億円を突破し、「日本一稼ぐ弁護士」となる。ほかにも、約180か国放浪、三つ星145店全制覇、不動産投資、YouTuber・MENSA・選挙出馬等、幅広く活動。冒険家として、エベレスト2回登頂を含む世界七大陸最高峰を制覇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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