青姫

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青姫

  • 朝井 まかて【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198658908
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

屈するか
逃げるか
農と自由と民の物語。



武士と悶着を起こして村を出奔した
若者・杜宇が迷い込んだのは、不思議な地。
自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない
「青姫」の郷だった。
頭領・満姫のもと、生死を分つ選択さえも
籤で決められる。それが天意だからだが、
満姫はとんでもない気まま娘、
口も意地も悪い。
杜宇は命拾いするも米作りを命じられ、
田を墾くことから始めねばならなくなった。
生きるために「農」の芸を磨き、
民にも馴染んでゆくが、
郷には秘密の井戸がある。
そしてある日、若い武士が現れた――

「米を作れ!
わらわは姫飯が食べたい」


【著者からのコメント】
 連載時はちょうどコロナ禍でした。
むしょうに土に触れたくて、田植えの匂いや
稲刈りの景色が慕わしく、それで主人公に
米作りをさせることにしました。
舞台は、「青姫の郷」という秘境です。
とはいえすべてが幻想(ファンタジー)ではなく、
まだ幕府の支配体制が固まっていない
江戸時代初期の様相を背景にしています。
 青姫の郷は中央政権の支配がまだ及んでいない、
いわば自由都市。民による自治が行なわれ、ですが
人々がなにより重んじるのは「天意」です。
主人公の杜宇はその天意によって生かされ、
といおうか振り回されるのです。
郷の人々は姫をはじめ、クセが強い曲者揃い。
どの人物も書くのが楽しく、
今も愛着のある人々です。
ですが郷は、ある危機を迎えます。
 土地は、領土は、いったい誰のものか。
攻め込まれたとき、屈するのか逃げるのか、
それとも? --自らに問いながら書きました。
自分ならどうするか、と。連載終了後まもなく、
ウクライナ侵攻が始まりました。
この小説のラストは、
かの侵攻を予見できていない頃に書いた、
一つの願いでした。
 このちょっと不思議な物語、
どうぞお楽しみください。           
朝井まかて


一  玉結び
二  農の芸
三  田神祀り
四  赤影
五  旱(ひでり)
六  蝶
七  姫飯(ひめいい)
八  上々
九  月
十  籤(くじ)
十一 心願成就
十二 燃ゆる水
十三 杜宇

内容説明

武士と悶着を起こして村を出奔した若者・杜宇が迷い込んだのは、不思議な地。自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない「青姫」の郷だった。籤で選ばれた頭領・満姫のもと、生死を分つ選択さえも籤で決められる。それが天意だからだが、満姫はとんでもない気まま娘、口も意地も悪い。杜宇は命拾いするも米作りを命じられ、田を墾くことから始めねばならなくなった。生きるために「農」の芸を磨き、民にも馴染んでゆくが、郷には秘密の井戸がある。そしてある日、若い武士が現れた―

著者等紹介

朝井まかて[アサイマカテ]
1959年大阪府生まれ。2008年、第三回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し『実さえ花さえ』でデビュー。『恋歌』で第三回本屋が選ぶ時代小説大賞と第一五〇回直木賞、『阿蘭陀西鶴』で第三一回織田作之助賞、『すかたん』で第三回大阪ほんま本大賞、『眩』で第二二回中山義秀文学賞、『福袋』で第一一回舟橋聖一文学賞、『雲上雲下』で第一三回中央公論文芸賞、『悪玉伝』で第二二回司馬遼太郎賞、『グッドバイ』で第一一回親鸞賞、『類』で第三四回柴田錬三郎と第七一回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のぶ

108
朝井まかてさんは、今まで歴史上の人物を描く作品が多かったが、本作は米作りファンタジーとも言える話。主人公の杜宇は、武士と悶着を起こして村を出奔し、迷い込んだのは自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない「青姫」の郷という土地だった。この世界が何とも不思議に描かれている。籤の末、杜宇は命拾いするも米作りを命じられ、田を墾くことから始めねばならなくなった。ファンタジーの要素が強いとはいえ時代設定は江戸時代。米を作る事が当時の人たちにとって大切なものであることを痛感させられる。まかてさんのこんな世界も良かった。2024/10/18

はにこ

103
武士とのいざこざで村を追われた杜宇。その杜宇がたどり着いた郷。不思議な世界観。時代小説というよりファンタジーだったかな。宿敵の久四郎と稲を作る姿。このまま仲直りしてくれと願うも。郷を失った杜宇の後日談までスッと入り込んでくる話だった。2024/10/20

タイ子

95
カバーから借りれば「これは歴史か、ファンタジーか?」はハテ?この物語時代は江戸初期、1人の男がある村(のちに郷という)に逃げ込んでくる。男は武士と悶着を起こして生まれた村を出奔。迷い込んだこの村の名は青姫の郷だった。ちっちゃな姫は傲岸不遜、若いのか年寄りなのか。男に下った命は稲作、未経験のまま始まった米作りは自然との戦い。ある日、郷にかつての敵の男が現れる。男2人の生き様と、青姫、郷人らとの関わり。そして、平穏な郷に訪れる危機。この郷の住人たちの希望が絶望に変わる時、この物語は歴史の片隅に残るだろうか。2025/03/23

93
ファンタジーのようでしっかりと現実を感じさせる。自由なようで縛りつける部分もある。じっくりと読ませてくれる作品でした。2025/01/31

ゆみねこ

89
江戸時代、島原の乱も終わり戦とは遠ざかる時代に「青姫の郷」とよばれる誰の支配も受けず自由経済で成りたつ村があった。武士と悶着を起こし、青姫の郷に迷い込んだ若者・杜宇は、米作りを命じられ、田を拓くことになった。籤で選ばれたという頭領・満姫、村を武士として守る朔。秘密の井戸と薬師の分麻呂。杜宇を追って郷に現れた久四郎。郷を失い、その後の杜宇も良い。米作りファンタジーとしても楽しめた。2024/11/05

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