出版社内容情報
もう、ほかにだれもいない。
自分が立ち上がるしかないのだ……
孤立無援の若者が、
王となる道に一歩ふみだした日を、
北欧の
美しい自然をバックに描き出す、
読み応えのあるYA小説。
16世紀初めの北欧。
デンマークによる圧政に苦しむ
スウェーデンで、
国家独立の志を掲げて
立ち上がった若者、グスタフ・ヴァーサ。
独立派の重要人物だった父が
デンマーク王に殺され、
「自分が立ち上がるしかない」と
グスタフが心を決めた日から、
味方を増やしつつ旅を続け、
のちに独立戦争の主力となる
南部の農民たちを説得して
蜂起させるまでを、
緊迫感のある文章でつづる。
グスタフ・ヴァーサは
建国の父・初代の王として、
スウェーデンでは
知らない人はいない存在。
その青年時代のごく短い一時期に
焦点をあて、
「孤立無援の若者が
不屈の意志をもって
成功の糸口をつかむまで」
の物語として描きだす、
読み応えのあるYA小説。
内容説明
十六世紀初め、デンマークの圧政に苦しむスウェーデン。人質として囚われていたデンマークを脱出し、故郷スウェーデンに戻ってきた若者グスタフ・ヴァーサが知ったのは、スウェーデン独立を目指していた父をはじめとする人々が無残に殺され、国を救うためには自分が立ち上がるしかない、という、重い事実だった。友に裏切られ、名もない人々の善意に支えられ、グスタフはひとり、旅を続けるが…?「スウェーデン建国の父」グスタフ・ヴァーサの若き日に焦点をあて、孤立無援の若者が人生を切りひらいていく姿を緊密な文体で描く、異色の歴史小説。
著者等紹介
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京に生まれる。慶應義塾大学卒業。スウェーデン語の児童書を中心に、100冊以上の翻訳を手がける。2009年、長年にわたりスウェーデン文化の普及に貢献した功績に対し、スウェーデン王国より北極星勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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