出版社内容情報
ここは日本の南にある西表島。
海べの水がひくと、
広いどろの地面があらわれる――
「ひがた」だ。
ひがたのできる場所は、海になったり、
陸になったりする。
どろばかりに見えるけど、
よく見ていると…
たくさんの小さないきものに会える。
命のかがやきがつまった、
たからばこのような場所だ。
片方のハサミが大きなシオマネキや、
大群で移動するミナミコメツキガニ、
エサを食べたあとに
泥のだんごができるコメツキガニ…。
40年以上海の生き物を撮り続けてきた
海洋写真家が、
西表の干潟の小さな世界に見つけた
大自然の営みを紹介します。
自然への興味をはぐくむ写真絵本。
内容説明
40年以上海の生き物を撮り続けてきた海洋写真家が、干潟の小さな世界に見つけた大自然の営みを紹介します。小さなおどろきから、自然への興味をはぐくむ写真絵本。5さい~。
著者等紹介
よしのゆうすけ[ヨシノユウスケ]
吉野雄輔。海洋写真家。1954年、東京生まれ。NHK「海のシルクロード」の水中スチール班としてシリアへ赴くなど、撮影で訪れた国は80か国ほどにのぼる。“吉野雄輔フォトオフィス”を主宰。2009年より、キャンピングカーで日本全国をまわり、海の撮影を続けている。写真集、図鑑、児童書、雑誌、広告など、幅広い分野で活躍し、2015年出版の『世界で一番美しい海のいきもの図鑑』(創元社)が好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
1日2回、6時間ごとに起きる潮の満ち引きによって現れる西表島の干潟の生き物、特にカニたちのようすを写真で紹介する。表紙のすばらしく青いカニは、ヤエヤマシオマネキの子ども。子どもの間だけこんなに青いのそうだ。たくさんの種類のカニの紹介が楽しい。ミナミコメツキガニは前向きに歩く‼︎そして、カニたちは潮が満ちてくる時間にはちゃんと砂に潜って泥で穴の蓋までする!マングローブの森の生き物の不思議。2023/03/12
のん@絵本童話専門
1
西表島の干潟に住む生き物たち。シオマネキの名前の由来、前に進めるカニと砂団子、美しい青色や透明の鋏を持つカニ、シオマネキの砂潜りから満ち潮がわかるなどなど、美しい自然と興味深い知識に触れられる。2024/08/13
てぃうり
1
小さな生き物の持つ生態の不思議が青いカニの魅力で引き立つ。干潟に行って実際に見てみたい。2023/09/23
スパナ
1
塩の満潮で決まった時間にだけ海の中から姿を現す干潟。そこで暮らす生き物たちの姿(主にカニ)を収めた写真絵本です。砂の中から2本の目を出して辺りを窺っているカニの姿が愛らしい。著者がワクワクしながら干潟を歩いている姿が目に浮かぶような写真絵本でした。2022/10/19
たくさん
0
干潟にマングローブなんて日本の風景といてあまり考えることもなかったけれど、そこに魅せられて青いカニなんかとも共存してみんなが引っ込んだ時間に仕事を終えて帰る。そんなワクワクすることがあるんだなって思います。大変な仕事で成果もあるなしある写真家さんのそれでも伝えたいショットを存分味わうのは贅沢でありがたいのだなあって思います。2023/05/16
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