出版社内容情報
「君子の徳」としての仁を説き、リーダーの行動規範の書となった論語子路、顔回ら多彩な弟子たちとの対話を通し、孔子の大きな人間観の真髄を説き明かす。
内容説明
「君子の徳」としての仁を説き、古来リーダーの行動規範の書とされてきた「論語」―子路、顔回ら多彩な弟子たちとの対話から導かれる孔子の大きな人間観は、混迷の時代にある我々に、人間としての“生き方の指針”を示してくれる。「不惑」「啓発」「温故知新」など、数多くの名言・名句を生んだ永遠の名篇から、二百の話を厳選しわかりやすく解説する。
目次
百言(教えと実行;ボロを着てても心は錦;しゃれた励まし;用舎行蔵;勇と義 ほか)
百話(克己復礼;おのれの欲せざるところは、人に施すなかれ;恕;わが道は一もってこれを貫く ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
210
本シリーズの7作目。自分的に『論語』の面白いところは他の中国古典と違い、孔子やその弟子たちによる人物評価をしているところ。『論語』の構成は二十篇から成っていて篇名は書き出しの2~3字を書き出したもの。その大部分が人名で始まる。例えば、『学而』は「子曰く、(孔子は言いました…… )」とか、「曾子曰く」「子夏曰く」などであり、”あの人はこういう人物だった”や”彼ならこのように行動した”といった文章が多い。以上のことから、孔子や彼を取り巻く弟子たちの在り方が生々しさが浮かびあがっていることが興味深い。2018/08/25
みーあ
2
決して読みやすくはないが、孔子の人間臭さを身近に感じた。また孔子の弟子の特性が興味深く面白く読めた。さしずめ私の本質的な特性は勇み足の「子路」かな?118の「失敗に人間性が出る」=失敗を観察していれば、その人の人間性が分かる。125の質問攻めにする「子張」的な側面もある。「達人と有名人」=達人とは人の話をよく聞き、心の動きをよく見て、思慮深く謙虚である。有名人は表面は仁者ぶるが、実際は売込みばかりやっている。191「くらいと殆(あやう)い」=読書をするのが早道だが、思索も怠ってはいけないというのも響いた。2017/02/02
ヨンデル
1
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/05/29
スー
1
自分を戒めるために再読。 弟子に叱られたり、愚痴をこぼしたり、孔子も同じ人なのだと安心した。 自分もゆっくりと読書を続け学んでいきたい2015/04/13