出版社内容情報
冬の森で出会ったおばあさんとトラは、すぐに仲よしになりました。でも、トラが病気になって…? オランダの楽しい絵本。
内容説明
雪の森をさんぽしていたおばあさんは、トラとであいました。「うちにくるかい?」ふたりはすっかりなかよくなり、町の人たちも、トラをすきになりました。ところが、ある日…?おばあさんとトラの友情をえがいた心あたたまるお話。読み聞かせにもぴったりのオランダ生まれの絵本。
著者等紹介
ユッテ,ヤン[ユッテ,ヤン] [Jutte,Jan]
1953年オランダのアルネムに生まれる。美術学校で絵画とイラストレーション、美術史を学び、美術教師の資格を得る。大学や美術学校で教えながら、フリーのイラストレーター・挿絵画家として活躍。1983年に児童書の挿絵画家としてデビュー、1994年、『Lui,Lei,Enzo』(クロムハウト文)でオランダ・金の絵筆賞を受賞。同賞を三回受賞しているほか、BIB金牌賞など各賞を受賞
西村由美[ニシムラユミ]
福岡県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。1984~86年にオランダに住み、帰国後、外務省研修所などでオランダ語を教える。オランダ語圏の児童書を日本に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
134
妻の友人が、子どもにプレゼントしてくれた絵本。独特なタッチの画が、おはなしとよくマッチしている。『パンダコパンダ』みたいな話だな、と思いながら、後半はちょっと哀しくて、ちょっぴり幻想的でもあり、でも希望もあって、素敵な物語だった。子どもはまだちょっとよくわからなかったごようす。そのうち愉しめるようになる日もくるだろう。2025/02/28
はる
67
ひとりぼっちのおばあさんとトラのふれあいの物語。東洋の話かと思ったら、オランダの絵本なのですね。おしゃれでポップなイラストが印象的。おばあさんの帽子からヒョロンと伸びている飾りが気になる~。トラは、人に慣れているから誰かに飼われていたのかな。ふたりはすっかり仲良しになりますが……。慎ましいけれど優しいラスト。2023/02/22
ヒラP@ehon.gohon
33
不思議な物語です。 どうして自分の国を離れて、トラがいたのでしょう。 どうして、こんなにも人間と一緒にいられるのでしょう。 おとなしくて、いろんな注文にも嫌がりもせず、まるで大きなネコのようです。 でも、多めのページの中で、とても癒しを感じました。 常識はとりあえず忘れて、お話を楽しみました。2022/02/19
Mer
25
読友さんのレビューから図書館で借りました。韓国の方が作った絵本かな〜と思っていたら、なんとオランダ🇳🇱 雪の森を散歩していたおばあさんが出会ったのは一頭の立派なトラ。一緒に楽しく過ごしていくけれど、トラの元気がなくなってしまいます。おばあさんとトラはトラの生まれた南の国へ帰ることにします...友情と別れと出会いを描いた絵本です。離れ離れでも幸せな日々を過ごした思い出は、心に残っていることでしょう。おばあさんの家にやって来た新しい友達も可愛いですね( ¨̮ ) 胸が温かくなるお話でした。2022/01/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
22
おばあさんとトラの友情を描いたオランダの絵本。雪の森の中を散歩していたヨセフィーンおばあさんは、トラと出会います。なついてくるトラを家に連れて帰り一緒に暮らすおばあさん。やがて町じゅうの人気者になったトラですが、ある日トラの体のシマが無くなってしまい…。お別れの悲しみを埋めるようなラストにホッとしました。 『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている絵本。2022/01/31