内容説明
俺たちの所轄で暴力は許さない!“ハマの用心棒”諸橋と陽気なラテン系の相棒・城島、人間味溢れる刑事たちの活躍を描くスピンオフ集。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て専業作家となる。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞受賞。08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞ならびに第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門をダブル受賞。17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
251
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「横浜みなとみらい署暴対係」シリーズも読み続けています。今回は、スピンオフで短編集なので、事件も内容も軽めです。 オススメは、『やせ我慢』&『表裏』です。 https://www.tokuma.jp/book/b564048.html 2021/04/15
旅するランナー
224
「ハマの用心棒」諸橋係長の下に集まったメンバーたちの様々な個性を描く7短編。それぞれの思いを抱えながら、絶妙なチームワークで、悪い奴らを許さない、彼らの活躍が小気味良い。こういう刑事たちがいれば、横浜のとてもきれいな街の灯りは輝き続けそうですね。2021/06/13
いつでも母さん
176
『みなとみらい署暴対係』シリーズの短編7話。久しぶりに諸橋・城島に会えた。タイトルにもなっている笹本監察官の『大義』、秘密兵器・倉持の『心技体』が特に良かった。次はガッツリ長編が読みたい。その時は神風会の神野組長の出番が多めでお願いしたい。2021/04/12
初美マリン
124
安積班のようなメンバーの描写、いいですね、久しぶりの短編集ですが、スカッとしました。2021/10/18
おしゃべりメガネ
122
「横浜みなとみらい署暴体係」の面々、それぞれの活躍を描いたスピンオフ作品です。もちろん「笹本」監察官もしっかりと登場します。本作の特長はとにかく読みやすいことがあげられ、会話も多く、文字数も少なくテンポよく進んでいくので、まさしくストレスフリーでイッキに読了できます。気のせいか「倉持」さんがちょっと目立っていたような気がしますが、それはそれでヨシとするかなと。正直、本シリーズにもちょっとマンネリ感が否めなくなってきており、今後続きを読むかどうかはなんとも悩ましいところです。結局はしっかりと解決ですからね。2021/04/17