出版社内容情報
復刊の希望が高かった
幻の名作!
「ナルニア国物語」の瀬田貞二が訳した
ほのぼのと楽しい物語。
ある冬の日、なかよしの男の子、
ワイノとイバールが、スキーをはいて出かけ、
帰ってきてみると、
イバールの父さんの馬小屋から、
みょうな鳴き声がしました。
勇気を出して、馬小屋をのぞいてみると、
それは、おなかをすかせた、
かわいそうなヘラジカでした!
アメリカの北の町を舞台に、
町にやってきたヘラジカをめぐって
子どもたちと心優しい大人たちがおりなす、
ほのぼのと楽しい物語。
訳は「ナルニア国物語」「指輪物語」で知られ、
いまもファンの多い、瀬田貞二。
絵は「シナの五にんきょうだい」
「あひるのピンのぼうけん」のクルト・ヴィーゼ。
1970年代に一度出版され、復刊の希望が高かった、幻の1冊。
アメリカ・ミネソタ州で20世紀初めにほんとうにあった出来事をもとに描かれた、心温まる物語。
内容説明
ある冬の日のこと。なかよしの男の子、イバールとワイノは、スキーをはいて一日でかけたあと、町に帰ってきました。すると、イバールのとうさんのうまやから、「ボーン!」と、みょうな鳴き声がします。おそるおそる、うまやをのぞいてみると、それは、おなかをすかして町にやってきた、ヘラジカでした。このヘラジカを、どうしたらいいんだろう?イバールのとうさんたちは、頭をかかえますが…?アメリカ北部の小さな町を舞台に、ヘラジカとなかよくなった子どもたちと、心やさしい大人たちがくり広げる、ほのぼのと心あたたまる物語。ニューベリー賞最終候補作、ルイス・キャロル・シェルフ賞受賞作、「20世紀の子どもの本100冊」選定図書。小学校低・中学年から。
著者等紹介
ストング,フィル[ストング,フィル] [Stong,Phil]
1899年アメリカ合衆国アイオワ州生まれ。1919年、大学卒業後、この物語の舞台となったミネソタ州の小さな町に移り、体育の先生になった。その後、記者・編集者・作家として活躍。1957年没
ヴィーゼ,クルト[ヴィーゼ,クルト] [Wiese,Kurt]
1887年、ドイツ生まれ。幼いころから絵かきになりたかったが、貿易の仕事につき、1909年から6年間中国で暮らす。第一次世界大戦中に捕虜となり、5年間戦争捕虜として過ごすあいだに、真剣に絵を描きはじめる。第一次大戦後、ブラジルで教科書や子どもの本にさし絵をかく仕事を始め、その後アメリカ合衆国に移り、市民権を得た。1974年没
瀬田貞二[セタテイジ]
1916年東京生まれ。東京大学国文科卒業。「児童百科事典」(平凡社)の企画編集に携わり、絵本・児童文学の評論、翻訳、創作で活躍した。1979年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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