出版社内容情報
「嵐の大ネコ」に立ち向かい、英国の村の飢饉を救った、ひとりの漁師と一匹のネコの、心あたたまる物語。
内容説明
むかし、モーザーというネコが、年とった漁師といっしょに、海ぞいの小さな村で、幸せにくらしていました。ところがある年の冬、はげしい嵐がやってきて、村の漁師たちは、船を出すことができなくなりました。「嵐の大ネコ」があばれているのです。でも、大ネコのすがたが見えているのは、モーザーだけ…。とうとう、村には食べるものがなくなってしまい…?イギリスの小さな漁村をすくった勇気あるネコと漁師の、心あたたまる物語。ケイト・グリーナウェイ賞推薦作品。小学校低・中学年~
著者等紹介
バーバー,アントニア[バーバー,アントニア] [Barber,Antonia]
1932年、イギリスに生まれる。児童文学作家。大人向けの本も書く。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンを卒業。ケント州在住
ベイリー,ニコラ[ベイリー,ニコラ] [Bayley,Nicola]
1949年、シンガポールに生まれる。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業。ロンドン在住
おびかゆうこ[オビカユウコ]
小比賀優子。国際基督教大学教養学部語学科卒業。出版社勤務の後、ドイツ留学を経て、子どもの本の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★Masako★
67
★★★★☆ イギリス・コーンウォール地方の伝説を元に書かれた素敵な絵本♪ 猫のモーザーは漁師のトムと小さな村で幸せに暮らしていた。ある年の冬、激しい嵐(嵐の大ネコ)がやってきて、漁師たちは海に出ることが出来ず、とうとう食べるものがなくなってしまう。トムとモーザーは、決死の覚悟で海に出るが…。モーザー、賢いなあ。モーザーの歌を聴いてみたい!トムや村人たちが作る魚料理も美味しそう♪イワシのパイは凄すぎるけど(笑) ニコラ・ベイリーさんの絵が本当に美しく緻密で、猫がとても愛らしい。【図書館本】2023/07/15
☆よいこ
64
児童書。イギリス、コーンウォールに伝わる古い物語。嵐が続き漁に出られない小さな港町は飢えていた。ひとりの漁師がネコを連れて嵐の中、漁に出た。ネコが歌い、嵐を鎮める▽イワシのパイ(スターゲィジーパイ)のビジュアルて衝撃的w2019/07/01
yumiha
42
いい絵本です。大嵐の中を舟を出した年取った漁師トムと雌猫モーザーが、やっと港に帰って来た場面は、込み上げるものが・・・ううっ。イギリスのコーンウォール地方の伝説をもとに創作された本書は、しっかりしたストーリー。そして、猫の仕草も納得できるし、色彩も美しい挿し絵。満足。驚いたのは、イワシの頭がつきだしている「星空を見上げるパイ」。そんな料理があるのねん。2019/07/19
あたびー
40
#日本怪奇幻想読者クラブ 英国コーンウォール地方の伝説を元に、作者が猫を主軸に創作した児童文学。小さな漁村を襲った冬の嵐。毎日漁に出かけられず食料も底をつきます。嵐を猫に仕立てた所がとてもユニークだし、全編を彩る細密画が本当に美しいです。2020/06/17
たまきら
34
とても美しい本です。猫好き・民話好きにはたまりませんでした。長年写真などで目にしていた「スターゲイジー・パイ」の謎が解けたのもありがたかった。なるほど、そういう理由で頭が飛び出していたのねえ。2020/02/05
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- 和書
- 自治六法 〈平成3年版〉