斗星、北天にあり

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  • サイズ B6判/ページ数 425p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198647155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

奥羽・安東家の最盛期を築いた知る人ぞ知る智将、安東愛季。合戦、国造り、運命の出会いと別離……新たな戦国ヒーローが誕生!今注目の鳴神響一が、満を持して放つ書下し本格歴史小説!
「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」と評された出羽国(秋田県)の戦国大名安東愛季(あんどう・ちかすえ)。
秋田を統一した知る人ぞ知る英雄である。檜山と湊の安東氏を統一し、蝦夷を治め、信長、秀吉とも誼を通じ、民のための国造りに心血を注いだ愛季の一代記。北斗の星の如く輝く愛季の生き様に心が奮える!

鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
著・文・その他

内容説明

かつて東北有数の湊であった能代湊に佇む安東家八代当主愛季。その目の前を交易船が素通りしていく。「もう一度東北最大の湊を造り、民のためにこの地を富ます!」。滾る思いを胸に「載舟覆舟」の国造りが始まる。安東家を統一し、東北最大の湊を造り、蝦夷を治め、信長・秀吉とも誼を通じた男の野望、葛藤、そして恋!秋田の礎を築いた智将、安東愛季に迫る歴史巨編。

著者等紹介

鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年、東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三氏、今野敏氏、角川春樹氏の全選考委員満場一致により第六回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作で15年に第三回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

33
戦国歴史小説の中ではマイナーな場所と思われる出羽国(秋田)の安東愛季(ちかすけ)が主人公。馴染みのない北東北の戦国物語で幕末まで続く東北大名の成り立ちなども知れて興味深い。ただ、主人公のドラマチックな人生の割には、淡々とした展開と表現が……。2019/03/02

onasu

17
戦国期は天文年間、出羽国も群雄割拠の態で、かつては日本海北部の海運を握っていた安東氏も宗家では能代周りを領するのみになっていたが、その当主が急逝するや、15歳の嫡男愛季(チカスエ)が跡を継ぎ勢力も盛り返していく。  昨年、南東北の各勢力の作品を読み、安東愛季の名も記憶に留めていたところにこちらを発見!、着々と勢力を挽回していく一方、遠国にあっても早くから謙信、義景はおろか、信長とも誼を通じていたとは、鄙にもまだ見ぬ名将ありか。  またひとつ、新たな視点が得られたのが嬉しい。2019/11/15

サケ太

15
理想に殉じた男の北の地での熱い生き様。“斗星(北斗七星)”と呼ばれた安東愛季。家督を継いだ彼は、“載舟覆舟”を掲げて統治を開始する。家臣の信を得るために捨て身で飛び込む勇気。敵か味方かわからぬ相手への試しも平然と受ける度量。京に目を向け、火縄銃を備える先進性。愛季が魅力的な人物として描かれており、彼を支えた女性たちこ願いを抱えつつも、彼の想いこそが陰を生んでしまうのはうまいと思った。男は女たちのいる夢の中へいった。彼の背中を見た、残された者たちも懸命に生きたのだ。2018/11/16

ハッチ

9
★★★★★今の秋田あたりで戦国の世を生き抜いた安東愛季の歴史小説。信長と同じ時代に、このような人物がいたとは全く知らなかった。歴史小説はかなり読んでいると思うがまだまだ知らない武将もいるのだと思った。個人的に裏表のなく、領民を愛する好人物に思える。2019/03/04

穀雨

5
出羽国北部の戦国大名、安東愛季を主人公にした小説。善政を志向する慈しみ深い領主という、オーソドックスな描かれ方をしている。南部氏を除けば近隣は小豪族ばかりであるため、合戦のスケールなどは同時期の中央と比べるとどうしても見劣りがするが、あまり知る機会のない北の戦国史を堪能できた。2020/03/06

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