破界―山口組系組員になったゴッドファーザー末裔の数奇な運命

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破界―山口組系組員になったゴッドファーザー末裔の数奇な運命

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198646394
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ラッキー・ルチアーノの末裔マリオ・ルチアーノ。日本に流れ着き、関東ヤクザから山口組系組員になる数奇な運命を自ら明かす「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネのモデルの1人と言われるラッキー・ルチアーノ。ニューヨークでマフィアとなったその末裔は、父とともに武器商人に。やがてフィリピンへ流れ着く。マルコス政権下のフィリピンでは日本の政財界の大物がカジノを楽しむ場。そこには山口組の関与があった。革命によって日本に流れ着き、関東ヤクザから山口組系組員へ。さまざまな経済事件に関与していく。バブル経済の裏面史ととも数奇なる運命が明らかになる!

マリオ・ルチアーノ[マリオルチアーノ]
著・文・その他

内容説明

「生か死か」―私を捉えて離さない“血界”を自ら破らなければならない。

目次

1 マフィアの故郷 シシリア(シシリア人;忌避される家名;農地がマフィアを生んだ;ただ地獄で生きるために;モンテレーブレの王;血は血で磨かれる;「純血と家名」を裏切って)
2 1906年 紐育(1906年;ワスプと移民;イタリア系犯罪組織I1.0;組織犯罪ネットワーク;市長より権力を持ったギャング;聖バレンタインデーの虐殺;1969年・ブロンクス;少年Theft Auto団;復讐;逮捕;犯罪と死;最初の「ボスの中のボス」ドン・ヴィーと;修羅たちの邂逅;「暴」と「知」;黄金の人材;殺人株式会社;転換;「シシリアの晩?」の夜;血の帰還;掟;儀式;初恋;転落)
3 DRUG&ARMS(暗黒街作戦;ハスキー計画;麻薬の王;死を呼ぶ街;死の商人「ARMS」;PLO;麻薬と戦争;冷戦商法;帰還と別離;不吉な白い海;裏切り;微笑みのテロリスト;暗転;煉獄にて;安息;黒いアルバイト;山口組と「モンタナ・ジョー」;「殺しの集団」;イタリア人ではなかったから;山一抗争勃発とフィリピン革命)
4 五代目山口組三代目山健組(暴力団;出会い;東京;安息;接触;謎;正体;紙袋;傷;戦士の出迎え;西海家連合会;アヤコ;盃―SAKAZUKI;皇民党事件~佐川急便事件)

著者等紹介

ルチアーノ,マリオ[ルチアーノ,マリオ] [Luciano,Mario]
1964年、イタリアシシリア州カターニャ県生まれ。コーザ・ノストラのゴッドファーザーにして、第二次大戦時の暗黒街計画の中心人物ラッキー・ルチアーノの血を引く祖母を持ち、山賊の祖父にシシリアの魂を教え込まれる。幼年期をNYのサウスブロンクスで過ごし、叔父の所属していた旧ルチアーノ一家(ジェノヴェーゼ一家)に育てられる。祖父と叔父の不審死をきっかけに「麻薬と武器」の爆心地へと渡る。「殺しの軍団」三代目山口組初代柳川組の柳川次郎元組長などの支援で日本に渡り、東北最大のテキヤ組織、西海家総連合会系組員となり、佐川急便事件などに関与。その後、五代目山口組三代目山健組系中核組織組長の盃を呑む。暴力の世界から引退し、東京・銀座と茅場町でレストラン「ウ・パドリーノ」を経営。国際経済の評論家として躍進をはかる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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チョビ

1
ラッキー・ルチアーノの親戚ということで上流のマフィア稼業でも積んだのか思ったが、お祖父様、叔父上含めて一族の末端ゆえの下っ端チンピラ感しかない。そのチンピラのくせしてなお上から目線の母一族のプライドの保ち方が異様。そのなかで「ギリシアの猫組長」の父上はよく頑張ったな、と思う。また日本で出会った人たちは約1名のぞいてカタギ、ヤクザ共々いい方々で、またラストの泣かしどころをついてきたところは、マリオが日本に根付きたいと思えるようになったのかなと思いたい。2019/06/07

立ち待ち月

1
アメリカの裏社会の歴史の大筋と著者本人の人生を交互に描くのが、最初は少し読みにくかったけれど、終わってみれば、興味が持続しやすくてちょうどいい。 一族の名前のせいで当たり前の子どもらしい生活ができなくなり、さらにその中でかろうじて築いた家族や親しい人たちとの絆さえ、何の前触れもなく失うあたりはなんともやりきれない。 ただ、やっぱり、昔々、極道の妻たちを読んだときにも思ったけれど、だから、なんで選択肢があると基本的にやばい方を選ぶんだよ! ていうか、そもそも、なんでそこでそういう人とばかり出会うんだ!!  2019/02/12

Tomotaka Nakamura

1
前著とほぼ同内容だが、面白く読了。ダークサイドに身を置いた人を肯定するわけではないけれど、なんとも言えない魅力を感じるのもまた事実。男は生き方が顔に出る。自分はどんな顔をしているのだろう?2018/10/10

小島哲生

0
まぁおもしろい2018/07/17

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