なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198646332
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0076

出版社内容情報

落語界最大の謎が、いま明かされる! 落語界きっての人気初の対談本!師・小さんの芸を受け継ぐ本寸法の古典落語が持ち味の柳家さん喬。その一番弟子、爆笑新作落語を得意とする喬太郎。二人は、あまりに芸風の違う師弟として落語ファンの中では有名だ。なぜそのような二人が師弟関係を結んだのか。どのように、芸は受け継がれているのか。落語における親子のあり方とは、どのようなものなのか。さん喬、喬太郎が初めてじっくり語り合う! 「とうとう“この件”が一冊の本になってしまった…」(柳家喬太郎)

柳家さん喬[ヤナギヤサンキョウ]
著・文・その他

柳家喬太郎[ヤナギヤキョウタロウ]
著・文・その他

内容説明

人気師弟初の対談本!落語界きっての人気師弟が、初めてじっくり語り合った!

目次

第1章 不思議な“親子”関係―柳家さん喬×柳家喬太郎(なぜさん喬師匠に弟子入りしたか;師匠も弟子を取るのは初めてだった ほか)
第2章 師匠への恩返し―柳家さん喬(パブリックイメージと自我;一言を発見する)
第3章 真打やめてもいいよ―柳家喬太郎(「純情日記横浜篇」ができるまで;自分にしかできないこと)
第4章 芸を継ぐ―柳家さん喬×柳家喬太郎(相撲界と落語界の師弟関係;五十周年で自分が活性化するとは思わない ほか)

著者等紹介

柳家さん喬[ヤナギヤサンキョウ]
1948年、東京都墨田区本所生まれ。中央大学付属高等学校を卒業後、67年に五代目柳家小さんの23番目の弟子として入門。前座名は「小稲」。当初から端正で本寸法の落語家として頭角を現す。72年、二つ目に昇進し「さん喬」と改名、81年に真打昇進。2013年第63回芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)、14年第42回国際交流基金賞ほか、受賞多数。落語の海外普及に努め、16年には平成28年度文化庁文化交流使としてアメリカ、カナダを回った。17年、紫綬褒章受章。06年から落語協会常任理事を務める

柳家喬太郎[ヤナギヤキョウタロウ]
1963年、東京都世田谷区生まれ。日本大学商学部卒業後、書店勤務を経て89年に柳家さん喬に弟子入り。前座名は「さん坊」。93年、二つ目に昇進し「喬太郎」と改名。新作、古典を縦横に演じ高い評価を得る。2000年、真打昇進。01年彩の国落語大賞、05年~07年国立演芸場花形演芸会大賞、06年芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)ほか、受賞多数。近年では、映画や芝居に挑戦するなど活躍の場を広げている。14年から落語協会理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

51
落語界に疎いのでご両人とも知らなかったのですが、さん喬師匠と大師匠の小さん師匠の器の大きさ、人としてのおおらかさに感銘を受けました。この大師匠あってのさん喬師匠。さん喬師匠あっての喬太郎さんだと思いました。否定することなくのびのびと育てる姿勢に、本当の男気を感じました。喬太郎さんが師匠を「誠実」と一言で表したのに共感してウルウル。こんな一門っていいなぁ。2019/01/05

りつこ

39
タイトルからして喬太郎の方が師匠より売れていることを匂わせていて失礼な気がしてしまうのだが、さん喬師匠はそんなこともう慣れっこなんだろう。若い頃は師匠にも葛藤が多かっただろうなと思うが、この才能を潰してはいけないと、出来るだけなにも言わないようにして育てたというのが凄い。一門会を見るとお弟子さんたちが伸び伸びしていて、ふざけるときは思いきりふざけていて、そうできる雰囲気があるのだと思う。そしてさん喬師匠が語る小さん師匠の素敵なこと!大好きなさん助や小んぶの名前が師匠の口から出ていたのも嬉しかった!2018/11/10

gtn

34
師匠なりの葛藤があることを知る。自分の弟子が褒められれば師匠は無条件に嬉しいものだと思っていたが違った。芸人の世界、弟子さえもライバルである。2019/08/18

シッダ@涅槃

34
いやー、親子会見たい!◆「落研の素人芸は捨てろと言われたか」答え、「捨てろ」とのこと。プロとして高座に上がるのだから、プロから学びなさいとのことである。おかげで落研時代に練習したネタ(古典、結構ある)が未だ怖くて掛けられないのだそうだ。◆年齢的なこと、つまり弟子が真打になるのを見届けられないかもしれないという年齢になって、さん喬師匠は、弟子を取らなくなったが、見所のある志願者には、他の師匠に入門しなさい、それから僕のところに噺を教わりに来なさい、いくらでも教えてあげる、というそうだ。なんとも温かい。2018/10/13

みかん

26
本格古典落語の名手・柳家さん喬師匠と、新作も古典もこなす今をときめく売れっ子噺家・柳家喬太郎師匠の、師弟対談本。タイトルはもちろん、「なぜ柳家喬太郎は柳家さん喬の弟子なのか?」という逆の疑問も分かる本だ。私はこのお二人を含め、数人のお気に入りの落語家ばかり聴いているのだが、それでは駄目で、落語を深く知るにはやはり、新旧のいろいろな落語家の噺(この根多ならこの人というのも含めて)を満遍なく聴かねばならないと痛感した。2019/01/13

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