出版社内容情報
認知症についてきちんと知りたい一般の人に向けた認知症とその予防の手引書。講座の公式テキストです。「認知症の人が700万人の時代」「65歳以上の5人に1人が認知症」といわれる。日本認知症予防学会では「認知症にならないための予防だけではなく、進行を予防するために必要なこと。さらに認知症になっても大丈夫な社会」を目指し研究・実践している。注目される認知症予防の内容を、一般の人に向け広めるために、同学会では2018年4月から「認知症予防フレンド」を開講する。本書はその公式テキスト。これ1冊で認知症とその予防がわかる。
日本認知症予防学会[ニホンニンチショウヨボウガッカイ]
監修
浦上克哉[ウラカミカツヤ]
著・文・その他
川瀬康裕[カワセヤスヒロ]
著・文・その他
内容説明
認知症予防は、1次予防(病気の発症予防)だけでなく、2次予防(病気の早期発見と治療)、3次予防(病気の進展防止)までを含めています。これらを実践していくには、認知症について理解し、認知症の本人とともにこれからを考える必要があります。本書は認知症予防フレンド育成の公式テキストです。認知症予防に関心のある市民の方々の生涯教育書としてもおすすめします。
目次
第1章 認知症を基本から学ぶ(認知症とは;認知症診断のための検査法;認知症の治療;治療に必要なアドバイス)
第2章 認知症予防の重要性(認知症の予防)
第3章 認知症の人への接し方と心構え(認知症のケア;認知症の症状とケア・リハビリテーション;認知症ケアの倫理と権利擁護)
資料 認知症予防専門士等の制度について
著者等紹介
浦上克哉[ウラカミカツヤ]
1983年鳥取大学医学部卒業。1988年同大学院博士課程修了。2001年より鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座環境保健学分野・教授。総合的に認知症と取り組み、認知症予防学の確立を目指している。認知症早期発見のための「物忘れ相談プログラム」等の機器の開発、アロマによる認知症予防効果の研究、テレビにも多数出演し幅広く精力的に啓発活動を行っている。日本認知症予防学会理事長、日本老年精神医学会理事、日本認知症学会専門医、認知症予防専門医
川瀬康裕[カワセヤスヒロ]
1973年新潟大学医学部卒業。1995年医療法人社団川瀬神経内科クリニックを開設。通所リハビリ施設「樫の森」で独自の認知症予防プログラムを開発し脳リハビリの実践に取り組む。認知症サポート医として地元三条市の認知症地域連携を進める。日本神経学会専門医・指導医、日本認知症学会専門医・指導医。認知症疾患医療センターセンター長、日本認知症予防学会常務理事
西野憲史[ニシノケンシ]
1970年日本大学医学部卒業。1980年同大学循環器科にて動脈硬化症の予防により博士号取得。1986年西野病院を開設、以降医療法人・社会福祉法人・NPOを設立し、理事長に就任。2007年以降毎年アメリカ園芸療法協会にて非薬物療法による認知症予防の発表を行っている。また、NPOにて地域の認知症予防活動を行っている。2011年発足した日本認知症予防学会の常務理事・事務局長、認知症予防専門医
辻正純[ツジマサズミ]
1979年日本大学医学部卒業、1983年日本大学大学院修了。1992年千葉西総合病院・循環器科部長、1996年医療法人翔洋会設立、理事長。1998年辻内科循環器科歯科クリニック開設、院長。1998年介護老人保健施設・大泉学園ふきのとう開設。日本認知症予防学会常務理事、日本認知症学会・認知症専門医・指導医
児玉直樹[コダマナオキ]
1999年鈴鹿医療科学大学保健衛生学部卒業、2004年長岡技術科学大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。高崎健康福祉大学健康福祉学部助手、講師、准教授を経て、2017年より新潟医療福祉大学医療技術学部教授。日本認知症予防学会常務理事、認知症予防専門士制度委員会委員長、日本診療放射線技師会理事、新潟県診療放射線技師会理事、日本X線CT専門技師認定機構理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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