過剰な資本の末路と、大転換の未来―なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか

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過剰な資本の末路と、大転換の未来―なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198641702
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

経済学者・水野和夫の約半年に及ぶ大学院での講義を収録。資本とは?エネルギーとは?水野史観が丸分かりの経済学書!「間違いだらけの近代だった」と経済学者・水野和夫は言う。これまで多くの著書で、成長なき社会の未来像を、16世紀以降の世界史を背景として引用し研究してきた。本書は、著者が東洋英和女学院大学大学院で約半年にわたり語った講義を収録し、独占書籍化。ゼロ成長社会とは? グローバリゼーションにおける支配と被支配の関係とは? 帝国システムの変容とは? エネルギーや利子率の問題を世界史的視座で語る著者の貴重な講義アーカイヴ。

水野和夫[ミズノカズオ]
1953年、愛知県生まれ。法政大学教授。77年、早稲田大学政治経済学部卒業。80年、同大学大学院経済学研究科修士課程修了後、八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社。三菱UFJ証券チーフエコノミストを経て、2010年退社。同年、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。11年、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)。12年、退官。『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(以上、日本経済新聞社)、『世界経済の大潮流』(太田出版)、『資本主義という謎』(共著・NHK出版)、『成長のない社会で、わたしたちはいかに生きていくべきなのか』(共著・徳間書店)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など著書多数。

内容説明

東洋英和女学院大学大学院で約半年間にわたり講義した内容を独占書籍化した「水野史観」の集大成。エネルギー問題、帝国が支配する近代。市場主義社会に希望は残っているのか?もう終わらせなくてはならない資本主義の正体に迫る!!

目次

第1章 先進国の過剰と途上国の欠乏
第2章 近代以降における合理主義の確立と限界
第3章 科学革命が引き起こした株式資本主義の誕生
第4章 なぜ先進国は集中的に富を得ることができたのか
第5章 白日のもとに露呈する近代の限界と矛盾
第6章 帝国のイデオロギーであるグローバリゼーション
第7章 利潤率の上昇につながらない二一世紀の帝国
第8章 超低金利時代は成長が終わった証

著者等紹介

水野和夫[ミズノカズオ]
1953年、愛知県生まれ。法政大学教授。77年、早稲田大学政治経済学部卒業。80年、同大学大学院経済学研究科修士課程修了後、八千代証券(国際証券、三菱証券を経て、現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に入社。三菱UFJ証券チーフエコノミストを経て、2010年退社。同年、内閣府官房審議官を経て13年、日本大学教授に就任。16年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

6
日本よりずっと賢明に見えるドイツが再生可能エネルギーへの転換を急いでいるのは次世代の覇権を視野に入れているからだと考えているのだけど、石油についての考察があるのに、エネルギーシフトについての考察が無いのが残念でした。2016/08/11

まゆまゆ

5
グローバリゼーションをはじめとする近代社会はどのような経緯を経てきたのか、歴史から紐解いていく内容。北側の先進国で投資先がなくなったため、南側の新興国に対して投資するようになったのが発端。しかし安い資源を輸出しても高い製品しか買えず、南側は全く豊かにはならない。原油価格が変動し、かつての日本のような高度成長を行う国はもう見込めない。日本はむしろ蓄えたストックを維持するための低成長で構わない、という主張。2016/11/21

いっちゃ

3
資本主義の行き着く先。具体的には開発先がアフリカにまで到達したことで、未開の地はなくなり、必ず成長していくという近代が終わるという指摘。大国は覇権国家となるか帝国国家となり、アメリカは帝国化していて、日本はその下に組み込まれているという指摘も納得。2016年の本だがロシアによるウクライナ戦争、ミャンマー軍事政権の暴走など近代が終り新しい秩序が産まれるであろう今の時代を読み解くのに役立つ。2022/09/08

Hiroki Nishizumi

2
たいへん面白く読めた。現状に至るまでの歴史や背景の勉強になる。バックボーンが膨大なので消化しきるためには何度が読み直す必要がありそうだ。2019/04/11

gokuri

2
資本主義の本質的な動きとして、富めるものがどんどん富む仕組みがある。先進国が周辺を巻き込んでどんどん利潤を増やしていくこと、原油価格の安値安定がその基礎的条件としてあったことを指摘する。世界的な開発が行きつくところはさらなる格差の拡大なのか。こらからの資本主義を含む世界経済における、中国の役割をぜひ著者に聞いてみたい! 2016/09/25

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