出版社内容情報
捜査一課の方針に納得できない諸橋たちは、独自に調査をはじめたが――。「ハマの用心棒」が横浜を守る!好評シリーズ最新刊。
ハマの用心棒こと、みなとみらい署暴対係係長諸橋夏男と相棒の城島勇一は、居酒屋で暴れまわった半グレたちを検挙する。大陸訛りがあることから、東京の下町あたりを縄張りとする中国残留日本人二世や三世らが横浜に進出してきたのではと危惧する諸橋。そんな折、関西系の組長羽田野が殺害された――。大好評「横浜みなとみらい署」シリーズ、最新刊!
【著者紹介】
1955年北海道生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞を受賞。
内容説明
関西系の組長が殺された。捜査一課の方針にまったく納得できない諸橋たちは、独自に捜査を始めたが―。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、作家業に専念する。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞受賞。08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞ならびに第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
142
「ハマの用心棒」シリーズ第4弾です。ついつい期待してしまうこのシリーズですが、今回も期待を裏切らない仕上がりだったと思います。過去作品に比べるといささか展開が少しばかり地味?だったかなと感じましたが、そこらへんは相変わらずの強烈スタッフ陣で、事件を面白く盛り上げ、支えてくれていました。今回は何よりも「笹本」監察官がMVP級の活躍だったかなと。『隠蔽捜査』シリーズの「竜崎」署長にも通じるブレないキャラは、しっかりと外せないキャラに位置づけしています。今作も意外な言動で、読む側をしっかり楽しませてくれました。2016/03/06
starbro
127
今野敏は結構読んでいますが、「横浜みなとみらい署」シリーズは初読です。横浜には大学時代4年間住まい、仕事でも度々訪れるので、思い入れのある街です。それもあって本作を期待して読みました。シリーズの他の作品は未読のため解りませんが、本作はスカスカで龍が起きないうちに盛り上がりなく終わってしまいました。せめて中華街で美味しいフカヒレ餡かけチャーハンのお店を教えて欲しいと思います(笑)2016/02/25
いつでも母さん
111
『ハマの用心棒』シリーズ最新刊。諸橋&城島と班の面々。暴対係の話なのだが、毎回このシリーズは明るさもあって好きなシリーズだ。昔かたぎな神野と代貸・岩倉が好き。この二人と闘うことにだけはなって欲しくないと今からお願いしたい。今回は監察官・笹本が良かったのでは?他シリーズの安積や竜崎とは違った感じでこの諸橋・城島コンビから、この後も眼が離せない。面白く読了した。2016/03/28
GAKU
58
横浜みなとみらい署第4作。お馴染みの登場人物達が、お馴染みのパターンで話が進んで行きます。シリーズ通して読んでいる人には、安心してそれなりに楽しめる作品。私は好きなので次回作が出たら、また読みたいと思います。登場人物が沢山で名前も覚えにくい翻訳物などを読んでいる時に、併読で気分転換に読むには最適です。2016/06/12
ノンケ女医長
53
暴力団側の描写が中心となっていて、警察側の視点や苦労、そしてなにより警察小説としての醍醐味は幾分、他作品に比べると淡く感じられる。まだ30代前半の、笹本康平監察官が登場。キャリアで、すでに警視。綱紀粛正のため、自ら警務部監察官室を志願したそうだ。周囲から相当疎まれるはずなのに、署員との軋轢みたいな描写が少ない点は味気ない。冒頭こそ、笹本監察官は命令口調だが、次第に理解的な言動が出やすくなり、すっきりとしない読後感に包まれてしまった。監察官は、もっと冷徹であるべきなのでは。2023/06/23
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