正しく恐れよ!富士山大噴火―いつ、何が起こるのかどうすればいいのか

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198640651
  • NDC分類 453.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

火山噴火予知連会長の緊急警告!もう富士山大噴火はいつ起こってもおかしくない。そのとき、私たちが生きのびるすべはあるのか

「もはや富士山がいつ太噴火を起こしても不思議ではない!」と警鐘を鳴らすのは、火山研究のトップで火山噴火予知連会長の著者。桜島、箱根、阿蘇、御嶽山など最近の火山活動の活発化が目立つが、むしろ本格化するのはこれから。近くに火山がなくても安心できない。想定されているのは都心部まで火山灰を降らせる大噴火。わずか数センチの火山灰で首都機能は完全麻痺してしまう!本書では、噴火災害の恐ろしさ、そして生き伸びる知識をやさしく解説。

【著者紹介】
東京大学名誉教授、火山噴火予知連絡会会長。NPO法人環境防災総合政策研究機構専務理事、環境・防災研究所所長、山梨県富士山科学研究所所長。「ミスター火山学」として有名な地球科学者・理学博士。マグマ学・岩石学の第一人者として火山研究の第一線で活躍。ピナツボや雲仙普賢岳、伊豆大島など国内外さまざまな火山噴火災害調査プロジェクトで中心的役割を果たす。東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程修了後、東京大学理学部地質学教室助手を経て、東京大学地震研究所助教授、同教授、同所長および東京大学理事・副学長を歴任し、現職。主な著書は『火山の大研究』(監修、ポプラ社)、『地震・津波と火山の事典』(丸善出版)、『火山と地震の事典』(大日本図書)ほか多数

内容説明

本書はいたずらに恐怖をあおるものではありません。しかし、迫り来る火山噴火のリスクを正しく認識し火山災害から身を守るすべを知っておくことがいまこの日本に暮らす人すべてに必要なのです。

目次

第1部 日本は大地動乱、火山噴火の時代に入ったのか(大地震は火山噴火を誘発する!?;いま、日本の火山は本当に活発化しているのか;富士山は「休火山」ではない;富士山のもっとも爆発的な噴火「宝永噴火」;富士山の火山監視と防災体制;いまも活発な火山活動が起こっている;2015年の箱根の噴火は危機的前兆なのか;最悪の被害をもたらすカルデラ噴火!生き延びるすべはあるか?;火山と噴火の基礎知識;噴火で何が起こるか、どんな災害につながるか;火山噴火の予知はできるのか;戦後最大の犠牲者を出した御嶽山噴火;火山噴火災害を左右するもの;御嶽山噴火をうけて強化される火山監視体制)
第2部 火山災害を生き延びるための知識と行動(コレだけは知っておきたい火山防災の基礎知識;イザというときに命と暮らしを守る火山防災の心得と実践;火山災害から身を守るために)

著者等紹介

藤井敏嗣[フジイトシツグ]
東京大学名誉教授。火山噴火予知連絡会会長。NPO法人環境防災総合政策研究機構専門理事、環境・防災研究所所長。山梨県富士山科学研究所所長。「ミスター火山学」として有名な地球科学者・理学博士。マグマ学・岩石学の第一人者として火山研究の第一線で活躍。ピナツボや雲仙普賢岳、伊豆大島など国内外のさまざまな火山噴火災害調査プロジェクトで中心的役割を果たす。東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程修了後、東京大学理学部地質学教室助手を経て、東京大学地震研究所助教授、同教授、同所長および東京大学理事・副学長を歴任し、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

36
読み進むにつれて噴火しそうな気がしてきた。新幹線、東名自動車道、飛行機、運行不可。恐るべき火山灰。兆候感知としては、SARで合成開口レーダーが有効(74頁)。『理科年表』によると、最近12万年間における広域火山灰の分布範囲が示されているらしい(93頁)。御岳大山倉吉は、>55ka(100kaは10万年前だから、5.5万年前程度。御嶽山噴火をふりかえると、噴出物量は50万トン。飛散噴石1・5キロ範囲内(125頁)。行楽シーズンがついてなかった。6千万年前にはマグマ噴火を反復していた(126頁)。2016/04/26

C-biscuit

10
図書館でかりる。新しい本である。富士山を中心に火山噴火のメカニズムや歴史、想定される被害などを中心に書かれている。富士山については300年間噴火しておらずいつ噴火してもおかしくないとしている。特に世界のマグニチュード9以上の地震のあとは火山が誘発されて噴火する傾向にあるようで、信憑性も高いと感じた。特に火山灰については、都心の積雪で交通が麻痺するのと同じくらい、たった1mmの降灰でも麻痺するそうである。これはイメージしやすい。さらに、雪のように溶けないため厄介である。また意外と予知が難しいことも分かった。2016/02/05

禿童子

6
3.11の東北地方太平洋沖地震の後に火山噴火が誘発されるメカニズムの説明に注目:岩盤の応力変化によってマグマだまりの圧力が減少し、マグマが発泡して軽くなり上昇を開始。マグマが浅い場所に移動すると周囲の圧力が下がり、さらに浮力を得て上昇という「正のフィードバック」がかかる。300年前の宝永噴火を想定すると火山灰が首都圏に数センチ降っても、空港の発着、新幹線他の鉄道が止まり、道路のスリップなど交通機関、火力発電所の運転に影響する。噴火の基礎知識を得るのに有益な情報が分かりやすくまとめられているオススメ本。2016/02/07

Mai Saigan

1
これまでの火山噴火の研究や噴火の記録より、冷静に判断されている点がよかったです。専門家でない私にもわかりやすく、飽きずに一気に読んでしまいました。2016/01/09

1484h

1
火山災害に関する一般書。タイトルに反して、それほど富士山に特化しているわけではない。全般的には一般向けのやさしい内容だが、端々にやや専門的な話や著者の考えも記述されていて良いと思う。2015/12/31

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