失踪都市―所轄魂

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 423p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198638238
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『所轄魂』第2弾。警部補の父親とキャリア警視の息子が、再び難事件に挑む。捜査を妨害する上層部、その背後に本当の敵が!

空き家から男女の白骨死体が発見された。そこには3年前まで老夫婦が住んでいたが、転居したあとの行方がつかめない。銀行口座を調べたところ、ネット経由で2000万円が引き出されていた。ほかにも高齢者が3組、同じように行方不明に。城東署の葛木警部補は息子のキャリア警視・俊史とともに捜査に乗り出すが、上層部はなぜか消極的。事件つぶしの疑惑に、所轄魂に火がついた。やがて浮かび上がった容疑者に、葛木父子と捜査陣は震撼する――。

【著者紹介】
1951年、千葉県生まれ。立教大学卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。近著に『逆流 越境捜査』『その峰の彼方』『遺産』など。山岳小説『春を背負って』が映画化され、東宝系公開中。

内容説明

江東区亀戸の空き家で完全に白骨化した死体が二体発見された。住んでいたのは八十代の老夫婦。検視官は二人とも他殺と断定したが、監察医務院は自然死と結論し、一課の管理官も事件性を認めなかった。城東署の葛木邦彦は、息子の警視庁特命捜査対策室管理官・俊史の協力を得て捜査に乗り出すが、本庁サイドの動きは鈍く、本来なら立ち上げるべき捜査本部を一向に設立しようとしない。やがて浮かび上がった敵に、葛木父子と捜査陣は震撼する。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』(中央公論新社)で第6回大藪春彦賞を受賞。壮大なスケールで冒険・謀略小説を、重厚で緻密な警察小説を構築する実力作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

82
家主が引っ越して空き家になっていたはずの家から発見された男女の白骨化遺体。病死かと思われたが、殺害された痕跡もあり住民票は移され、戸籍上は生存している。単純な死体遺棄事件から胡散臭い宗教団体が絡み、警察内部の敵と戦わざるを得なくなった葛木親子と所轄の刑事たち。中々進まない物語にやや飽きてきた終盤のたたみかける展開。投げ出さず最後まで読めばまずまず満足ですね。2017/08/06

タックン

80
葛木親子シリーズ。老人の白骨死体の発見の真相を捜査しようとすると捜査1課の妨害が・・・・。そしてそこにキャリヤとノンキャリヤの対立構造とかキャリアの出世争いや新興宗教が絡んで・・・・。テーマはどこかで読んだような話だったし前半がダラダラしてて長かったので読み応えはなかったなあ。事件の真相を知りたくて読んだって感じ。最後はバタバタしてたしテンポが欲しかった。所轄側の刑事がみんないい人ばっかなのがちょっと不自然だし、長い割ににはひねりが少なかった。 葛木親子って理想だよねえ・・・・。2014/11/25

BlueBerry

59
謎を紐解いていく過程が流石に長すぎて若干飽きてきたので、その辺りは大分流し読み。ストーリー的にも大体予想通りの流れと結末。最終的にはスッキリ終われるのは良いですね。全体としては、「まぁ普通」序盤○中盤△ラスト○総合○2014/08/11

シ也

57
発見された白骨死体をめぐる鑑識課検視官と捜査一課第一強行犯管理官の対立。そして宗教団体を巡る警察官僚と公安の陰謀... 。物語が始まってしばらくはスローペースだが、ラストになるにつれて段々と話は進み、最後は夢中になってしまった。第一強行犯捜査一係から来た橋川刑事の扱いが最初こそ酷いが最後はチームの一員になり、また登場して欲しいと思う2016/03/11

Yuna Ioki☆

50
817-20-20 警察も葛木親子や他の人たちと同じような人ばかりだと信用できるけどなぁ。 運転中に停車させられた時に「○○警察なめとんか」言われたことあるしなぁ。 (単に黒い服着てたんでシートベルト着用してたかどうか遠目で見てわかんなかっただけ) 前作最後に期待させられた爺バカはあまり発揮されておらず、成長していく息子世代を見守る父世代の交流が見ていてすがすがしい作品。 ぜひ続編を書いていただきたい。2015/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8112372
  • ご注意事項

最近チェックした商品