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美男子美術館―絵画に隠された物語

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198636739
  • NDC分類 723
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ただ鑑賞するだけじゃつまらない!描かれた美男子たちの素性や画家との関係、一枚の絵に隠された秘密の物語とは。新しい名画の見方。

まったく似ていない自画像を描いたピカソ。何度裏切られても愛し続けた夫を描いたフリーダ・カーロ。筋骨隆々なキリストを描いたミケランジェロ。美男子たちは、なぜ描かれたのか――。性別を超えた恋、美しさゆえの不幸。端整な顔立ち、憂いをたたえた瞳に託した画家の想いとは。鑑賞する者を身悶えさせるほどの美しさがキャンヴァスに残されるまでの物語を、ご紹介します。

【著者紹介】
1966年東京生まれ。作家。主な著書に、美術エッセイ『美神(ミューズ)の恋 画家に愛されたモデルたち』(新人物住来社)、『ココ・シャネルという行き方』(新人物文庫)をはじめとする「生き方シリーズ」(サガン、マリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーンなど)、小説『軽井沢夫人』(講談社)、『女神(ミューズ)』(マガジンハウス)、名言集『特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです』(中経出版)などがある。

内容説明

まったく似ていない自画像を描いたピカソ。何度裏切られても愛し続けた夫を描いたフリーダ・カーロ。筋骨隆々なキリストを描いたミケランジェロ。なぜ、彼らは美男子を描いたのか―。性別を超えた恋、美しさゆえの不幸。端整な顔立ち、憂いをたたえた瞳に託した画家の想いとは。鑑賞する者を身悶えさせるほどの美しさがキャンヴァスに残されるまでの物語を、ご紹介します。

目次

第1章 自らを描いた美男子たち(『自画像』ゴーギャン―死ぬ前に、男が遺したもの;『傷ついた男』クールベ―「戦う画家」が浮かべた最後の表情;『自画像』ロセッティ―最高にエゴイスティックな行為 ほか)
第2章 画家から愛された美男子たち(『モーリス・ユトリロの肖像』シュザンヌ・ヴァラドン―母から独特の愛され方をした息子;『自画像』ピカソ―親友の鎮魂のために画家がしたこと;『テワナ衣装の自画像、あるいは、私の思考のなかのディエゴ、あるいは、ディエゴを思う』フリーダ・カーロ―妻の生命の源を見抜いた夫 ほか)
第3章 物語から抜け出した美男子たち(『聖セバスチャン』グイド・レーニ―男たちを虜にしたエロティシズム;『最後の審判』ミケランジェロ―筋骨隆々なキリストに託したもの;『エンディミオンの眠り』ジロデ=トリオゾン―眠る人の官能的な魅力 ほか)

著者等紹介

山口路子[ヤマグチミチコ]
1966年、東京生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっか

58
面白いー!自画像、エロティック、残酷などなどの物語の「美男子」作品13点が紹介されています。え、美男子?と一見して思う人もいるけど、絵のストーリー、画家の性格や来歴、絵が描かれた背景とその時の画家がどういう状態だったか…などが分かると、なるほど美男子!と思ってしまうのが不思議^^著者の山口路子さんが萌え萌えーっとしてる様子も面白いというか可愛らしいというか。1番は、表紙にもなっている洗礼者ヨハネかなあ。やっぱりインパクトもそうだし、隠されている謎さがすごい!2019/04/14

紅香

31
画家達のスキャンダルは美しい絵を台無しにすると今まで思っていた。美しさだけ…それは渾身を注いだ画家達に対する冒瀆。何も観ていないことに値する。嫉妬、憎悪…このおぞましい感情がなければ美も愛も輝かないことを知る。愛や嫉妬を形あるものにすることは叶わない。絵の根底に流れるものに震撼する。『君に本当の人生を教えよう…』素通りを許さない息の詰まるような痛みのある絵。隠された悲しみを語り始める。自分の信念を生き抜いた証。旗を堂々と掲げながら。フリーダ・カーロの絶筆 VIVA LA VIDA…。悲しい。だから美しい。2014/03/16

m

2
美術界の美男子が勢揃い。中にはこれが美男子かと首をかしげるものもあるが筆者も異論は認めている。ピカソの友人とマリーが自殺した話は知らなかったので衝撃だった。本書に掲載はないが、個人的にはゴッホの自画像もなかなかだと思う。語り口が独特なので好き嫌いが分かれるかも。2020/10/05

almondeyed

2
読んでいるうちに“美男子”の文字は頭の中から抜け落ちていったが、それは気にならない。『日曜美術館』等の美術番組で語られる事がある画家のエピソードをコンパクトにまとめた感じです。でも、ピカソのこのエピソードは知らなかったな〜。青の時代の『自画像』も、これが自画像だった事すら知らず…。でもここに書かれている話を読んで、それは仕方のない事だったのかもと納得。2014/05/11

ゆずこまめ

1
美女を扱ったものは多いけど美男子は意外と少ない。画家自身が美男子の場合と描かれている対象が美男子の場合と。書き方がミーハーと言えば言えるけど、こういう楽しみ方もいいよね。2022/08/30

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