内容説明
世襲3代にしてようやく開放路線と思われた金正恩体制。しかし、そんなムードは一転、再び核とミサイルの交渉カードを国際社会に突きつけた。朝鮮戦争の休戦協定も、核開発をめぐる合意も一方的に白紙にし、ミサイルは実戦配備へ。30歳の青年統治者をここまで動かした背景に何があるか。異母兄・金正男の最新肉声、拉致被害者としてあの国を見てきた蓮池薫氏の見解等から北朝鮮の危うい今を解く、日本人必読の一書。
目次
第1章 金正恩が辿り始めた最悪のシナリオ
第2章 金正男が語る北朝鮮と弟
第3章 北朝鮮が抱える国内問題の最前線
第4章 朝鮮人民軍は反乱を起こさないのか
第5章 北朝鮮有事に対する日本と世界の温度差
第6章 北朝鮮が中国依存から脱却する時
著者等紹介
五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年長野県茅野市生まれ。83年に東京新聞(中日新聞東京本社)入社、川崎支局、社会部、政治部(官邸、野党担当)を経て、97年、韓国延世大学に語学留学。99~2002年にソウル支局、03~06年に中国総局勤務。08~09年にフルブライト交換留学生として米ジョージタウン大学に客員研究員として在籍。東京新聞本社外報部を経て、現在、編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
15
10年ほど前の本ですので現状と異なりますが、当時の北朝鮮をよくしっていると思われている著者の話は興味深い内容でした。予測がほぼ外れていることより、北朝鮮が如何に常識的範疇にはいらないかがうかがいしれました。2022/02/24
トマズン
3
3年前の話だから話の内容は古いけど 北朝鮮の中心人物らと やりとりのある著者(新聞記者)の内容に興味をそそる。 金正男のこのままじゃいけないと北朝鮮に対する心配や リーダーとしての振る舞いが目立つ金正恩の"俺がやらなきゃ"の 背負っている姿勢を見てると、自国に対する思いというのが 一般的な独裁国家のイメージとは違って興味が沸く。 でも、脱北者がでるあたり 思いとは裏腹に方向性は良くないけどね。2016/03/08
嘘つきヒソカ
1
組織内での地位が権力にに与える影響力は世界共通だよなーという当然真実を再認識させられた。また、当時の金正恩の思想と現在の思想とどのように変化しているのかが気になる。2020/03/27
まみりん
1
内容は北朝鮮好きなら絶対面白い(・ω・)! ただ、タイトルの割には作者が正男寄りなので正男ネタばかり。 そして作者は”新聞記者の割に”主観的な文章。。。 自分ドヤッ多めです。