実録!あるこーる白書

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198635862
  • NDC分類 368.8
  • Cコード C0095

内容説明

自殺未遂・失踪・アルコール依存といった困難を乗りこえて「失踪日記」を描いた吾妻ひでお(断酒歴一四年目)と、依存症だった夫との生活と別れを『毎日かあさん』に描いて感動をよんだ「日本一のアル中家族」を自認する西原理恵子。マンガ界の異才ふたりが、お酒にまつわるそれぞれの経験を赤裸々に語る。

目次

第1章 依存前日譚―あなたにとってお酒とは
第2章 依存症体験録―やめられないとまらない
第3章 依存症風雲記―なんと体は正直な!
第4章 依存体質見聞―優しいだけでは破滅する
第5章 病棟事情拾遺―認める決意がありますか
第6章 集団的治療圏―酔えない日々の過ごしかた
第7章 恒久依存対処法―すべらない話をしよう
第8章 依存談議結論―明日のために啓蒙を!

著者等紹介

西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年生まれ。高校中退後、大検を経て武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1988年大学在学中に、小学館「週刊ヤングサンデー」にて『ちくろ幼稚園』でデビュー。「週刊朝日」での『恨ミシュラン』なども評判に。1996年『鳥頭紀行』の取材旅行中に戦場カメラマン鴨志田穣と出会い、結婚。一男一女をもうけるが、鴨志田のアルコール依存症が原因で2003年に離婚。やがて断酒を果たした鴨志田と復縁したが、末期がんにおかされた鴨志田は2007年3月20日死去

吾妻ひでお[アズマヒデオ]
1950年生まれ。高校在学中に「COM」主宰のぐらこん北海道支部に参加。1968年上京して就職するが、板井れんたろうのアシスタントを経て、1969年デビュー。70年代に入り、「週刊少年チャンピオン」を中心にギャグマンガ家として活躍。その後、以前より愛読していたSFや、美少女を題材にした作品を多種多様な媒体で発表し、マニアックなファンを獲得。1978年発表の『不条理日記』は、日本SF大会でファンが投票する星雲賞コミック部門を受賞。2005年『失踪日記』を出版し、日本漫画家協会賞大賞、文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞

月乃光司[ツキノコウジ]
1965年生まれ。会社員、詩人。20代にアルコール依存症により精神科病棟に3回入院。27歳から酒を飲まない生きかたを続ける。心身障害者のパフォーマンス集団『こわれ者の祭典』代表。2009年「詩のボクシング」東京大会優勝。2010年新潟弁護士会人権賞。2011年安吾賞新潟市特別賞。2012年新潟日報文化賞社会活動賞。厚生労働省「依存症者に対する医療及びその回復支援に関する検討会」構成員。ネットラジオ番組「月乃光司・本宮宏美のハートエナジー」パーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

65
父所蔵の本。 アル中にも人に暴力を振るわないいいアル中と人に暴力をふるう悪いアル中がいるそうです。西原さんの旦那さんは悪いアル中だそうです。西原さんの旦那さんは最終的にガンで亡くなるそうですが、医者を通じて「西原さんに看取ってほしい」と…。男って身勝手だなぁ…。相手にはさんざん暴力をふるって自分だけ楽したいとか…。2018/06/09

ネギっ子gen

59
吾妻ひでおの「あとがき」に、「ギャグまんが家ってやっぱり芸人なんですね。私も自画像はあんなですが本人、無口で暗くて他人の眼を見て話ができません」とある。うぐ……「アル中って鈍感で周囲にどんだけ迷惑かけてるか自覚してないやつが多い」には、襟を正す思い(汗)。サイバラの「体は一向に疲れていないのに、脳みそだけ疲労しますからね。こういう生活を二十年も繰り返していたら、それはやっぱり壊れますよ」と言う台詞、重い。手塚先生や石ノ森章太郎などが60歳過ぎで亡くなったし、赤塚不二夫も壊れてたし…。生きるって、大変だ……2019/12/11

古古古古古米そっくりおじさん・寺

49
これは良書!私も昔、毎日深酒していたが、あれは依存であったと思う。アルコール依存症というのは誰が罹ってもおかしくない病気なのだ。日本一有名なアル中漫画家吾妻ひでおと日本一有名なアル中の家族西原理恵子に元アル中の月乃光司が加わり実に実のある面白い話を真面目にしてくれる。鴨志田穣のアル中時代のリアルな姿は笑えない。それを笑いにした芸人魂は改めてすごいと思う。しかし世の中のアル中への理解はまだ浅い。2013/09/27

kera1019

47
三者三様にお酒の問題抱えてて、当人もそれを支える周囲の人間もボロボロにする依存症という病がリアルに読めます。周りに迷惑をかけ尽くして底付きになってやっと否認からの脱却、入院治療を経て断酒しても激しい離脱症状、社会復帰やスリップに対する不安など、完治というゴールが見えない依存症を乗り越えるには生涯一滴も飲まないという事しかない。回復率が20%くらいしかないと言われる依存症を考えると飲まないという幸せを見つける難しさはハンパないと思う。2014/09/13

鱒子

37
図書館本。あじま&サイバラ&月乃光司さん(この方のことは全く知りませんでした。アルコール依存症について多岐にわたり活躍されている方のようです。) 3名による鼎談。吾妻さんと西原さんは、漫画でアルコールの表現をされてきましたが、いわばそれは、ギャグ漫画家としてのエッセイ。トークになると今まで見せなかった真剣な面が現れて、とても興味深かったです。ワタクシ最近酒量が増えたんで、自戒のために読んでみました(-_-;)2017/05/20

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