内容説明
ヤンとヨシュは、幼なじみで親友どうし。生まれつき心臓が弱いヤンは、自然に興味があって、観察したことをノートにつけている。ヨシュはお母さんとふたりぐらしで、ちょっと太った男の子だ。ふたりは川であそぶのが大すき。ときどきいじめっ子にじゃまされるけれど、体の大きなヨシュが、ヤンのことをかばってくれる。ある日ヨシュが、広場にいたよそのおばあさんをナイフで傷つけた疑いをかけられたまま、いなくなってしまった。数日後、ヤンが手術で入院する日がやってきて…。少年たちが親友を思いやるやさしい気持ちを描く、ドイツのベテラン児童文学作家による、さわやかで心あたたまる物語。小学校中・高学年~。
著者等紹介
ツェーフェルト,ジーグリット[ツェーフェルト,ジーグリット][Zeevaert,Sigrid]
ドイツの児童文学作家。1960年、ドイツ西部のアーヘンに生まれる。子どものころから自分の思いを文章で表現することが好きで、学生時代より執筆を始める。教師を志して大学へ進学したが、卒業作品の『海がきこえる』(津川薗子訳、佑学社)の出版を機に、作家の道を選んだ。病気、死、いじめ、差別、家族関係のトラブルなど、子どもや十代の若者が抱える現実的な問題をテーマにした作品が多い。ドイツ語圏の優れた児童文学作家に贈られるフリードリヒ・ベーデッカー賞(2006年)ほか、受賞多数
はたさわゆうこ[ハタサワユウコ]
畑澤裕子。1992年上智大学大学院文学部ドイツ文学科博士後期課程修了。現在、大学でドイツ語担当非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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