出版社内容情報
「21世紀のケインズ」の異名をとるノーベル賞作家が書き下ろす世界同時恐慌時代の行方。
ウォール街占拠デモにも参加、99%の貧困層と1%の富裕層という歪な社会構造を生み出して
しまったアメリカ経済の暗部を追及する。日米同時刊行。
内容説明
大衆を食いものにして、何の責任もとらず、富をむさぼる上流層。その手口は、政治・経済のルールを自分たちに都合よく作り上げ、それがすべての人々の利益になると大衆に信じ込ませるものだった。アメリカ、ヨーロッパ、そして日本で拡大しつつある「不平等」の仕組みを解き明かし、万人に報いる経済システムの構築を提言する。
目次
序 困窮から抜け出せないシステム
第1章 1%の上位が99%の下位から富を吸い上げる
第2章 レントシーキング経済と不平等な社会のつくり方
第3章 政治と私欲がゆがめた市場
第4章 アメリカ経済は長期低迷する
第5章 危機にさらされる民主主義
第6章 大衆の認識はどのように操作されるか
第7章 お金を払える人々のための“正義”
第8章 緊縮財政という名の神話
第9章 上位1%による上位1%のためのマクロ経済政策と中央銀行
第10章 ゆがみのない世界への指針
著者等紹介
スティグリッツ,ジョセフ・E.[スティグリッツ,ジョセフE.][Stiglitz,Joseph E.]
2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界を巡りながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判
楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年生まれ。北海道大学卒業。英米のノンフィクション翻訳で活躍
峯村利哉[ミネムラトシヤ]
1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
Kiyoshi Utsugi
Miyoshi Hirotaka
スパイク
さきん