内容説明
十五歳の少年ブレイク、シム、ケニーは、親友のロスが交通事故で死んだことを受け入れられないでいた。葬式は心のこもらない形ばかりのものに思えたし、おまけに警察が、自殺かもしれないなんていいだした。あいつのことを本当にわかっているのはぼくたちだけだ―。三人は、遺灰の入った壺をリュックに入れ、ロスが「自分と同じ名前だから」と行きたがっていた、北の海辺の小さな町「ロス」を目ざす。それがあいつの「本当の葬式」になるはずだから。もちろん悲しいけれど、三人でトラブルをのりこえながら行く旅は、充実して楽しい気がした。ここにロスがいないことだけが残念だ…。ところが、やっとのことで警察の目をかいくぐり、目的地まであと少しというところで、それぞれがだまっていた事実が明らかになる―。イギリス気鋭の作家が、少年たちの痛くて熱く繊細な友情を、あざやかに描く青春物語。二〇〇九年カーネギー賞最終候補作。
著者等紹介
グレイ,キース[グレイ,キース][Gray,Keith]
1972年イギリス生まれ。経営・経済学を専攻したが、まったく向いていないと悟って学校をやめ、トラックの運転手、バーテンダー、テーマパークのぬいぐるみに入るアルバイト、レコード店の店員など、さまざまな職を転々としながら作家を目指す。新しい世代の子どもの本の書き手として、大いに期待を集めている作家。スコットランドのエディンバラ在住
野沢佳織[ノザワカオリ]
1961年生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ケロリーヌ@ベルばら同盟
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tellme0112
いお
ばーばら
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