内容説明
組織として変貌する公安9課を舞台に描かれる、新人隊員たちの葛藤と成長の日々―そして、それを見守るオリジナルメンバーのまなざし。「個別の十一人事件」(『2nd GIG』)と「傀儡廻事件」(『S.S.S.』)の狭間を埋める6本のオリジナルストーリー。
著者等紹介
神山健治[カミヤマケンジ]
埼玉県出身。アニメーション監督・演出家。初監督作品は『ミニパト』。TVアニメ初監督は『攻殻機動隊S.A.C.』
春日康徳[カスガヤスノリ]
『東のエデン』で文芸進行を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつじん
21
表紙に騙されてはなりませぬぞ。少佐はちっとも出てきませんのであしからず。話は2nd GIG と SSS の間、なんですが正直なところ攻殻機動隊である必要性が感じられませんなぁ。ただ、どういう形でもいいから作品発表の場を持ち続け、また別の人が攻殻機動隊を描くチャンスを作る。その理念には大賛成です。で、神山健治さんは”009”ですか・・・それもまた良しかな。2012/05/24
ネロ
13
神山監督による、攻殻機動隊シリーズから派生するサイドストーリーの小説版です。物語は少佐が脱退した後の公安9課。解決策の見えない難民問題など多くの事件に対処せざるをえなくなり、少数精鋭の特殊部隊から捜査要員の増強を急いでいます。そうしてスカウトや推薦されてきた新人たちの目線で語られる9課の実務内容やオリジナルメンバーの様子…攻殻の小説(藤咲版?)はいくつか読みましたが、やはりこれをアニメでやってほしい!小説だとなんだか堅く地味な印象に。あの疾走感、緊迫感はアニメにならないとダメなんです!アズマのビル飛び2012/05/15
HEAVYSOULz
8
2ndGIGとSSSの間のエピソードで視点が変わっていて面白い。巻末のインタビューを読むと・・次シーズンがあるかもしれない期待が破裂するくらい膨らむ。2012/02/27
buchi
7
S.A.Cの後、9課から素子が去ったS.S.Sとの間の話。知られざる公安9課のルーキー達の活躍を描く。なんかこう、素子がいなくなると9課もむさ苦しくなるなぁw 巻末の神山さんのインタビューもちょっと古い話になっちゃったけど面白かった。未来の話は細かい設定が難しいとか。だからARISEはあえて古い話を持ってきたのかな?攻殻の続編が噂されてるけどどうなんだろう?かなり楽しみ。2016/12/28
cozicozy
7
個人的に、お気に入りのキャラクター、プロトの物語を連載時に読み、書籍化を待っていました。 TVシリーズの2nd G.I.Gと映画のS.A.C の間として描かれた物語。ページを開いて、目にしたイラストに衝撃を受けました。バトーさんが... でも、読み進めて、バトーさんは、変わらずバトーさんでした。見た目は強面ですが、思いやりのある人でした。組織の拡張により、増員を余儀なくされた公安9課の旧メンバーと新規メンバーの物語。人は、義体化しても人であり、赤い血が流れていて、感情がある。プロトのように、バイオロイド