内容説明
地球経済を襲うこの閉塞感は打破できるのか。日本経済で起きている問題の底流には何があるのか。金融立国/ドル終焉/財政政策と景気浮揚…過去を振り返れば、必ず未来が見えてくる。
目次
はじめに 今日的「時代閉塞の現状」をどう読むか
第1章 今、我々はどこにいるのか―その日暮らしを乗り越えて
第2章 財政恐慌と世界経済―死に至る無限ループが広がる
第3章 日本財政崩壊の歩み―何が、どうして、こうなった?
第4章 幻想の金融立国―「貯蓄から投資へ」のまやかしと現実
第5章 構造改革の失われた三〇年―あの時が、その時だった
終章 新しき芽生えをどう受け止めるか
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年三菱総合研究所入社以後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部部長などを経て、2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツオ
1
浜氏の解説はとてもわかりやすいのだけれど、結局、どう向かうべきなのかがあまりよくわからない。そもそもこの本ではそれをねらいとはしていないので、しかたないのだが。2012/08/03
Emkay
0
同じ財政がテーマなのに、高橋洋一と視点が全く違う。大切なのは結論よりも視点、考え方、アプローチなのか?1950年代以降の国内外の出来事や各々の政権の考え方と合わせ、どんどん歳出と国債発行高が増え、歳入が減っており、その傾向がリーマンショック後強まっている流れはうまく解説されている。しかし処方箋が示されていない。終盤を読むと、プラザ合意の時に産業構造を転換すべきだったとか、80年代の前川レポートの精神を生かすべきだったとか書いてある。これでは提言力が弱い。2012/04/24