内容説明
GHQ焚書図書が明らかにする、消し去られた戦前・戦中の真実。パールハーバーから70年のいま、アメリカに仕組まれたあの戦争の意味を問う。
目次
アメリカの野望は日本国民にどう説明されていたか
戦争の原因はアメリカの対支経済野望だった
アメリカの仮想敵国はドイツではなく日本だった
日本は自己の国際的評判を冷静に知っていた
アメリカ外交の自己欺瞞
黒人私刑の時代とアメリカ政治の闇
開戦前の日本の言い分
特命全権大使・來栖三郎の語った日米交渉の経緯
アメリカのハワイ敗戦を検証したロバーツ委員会報告
世界史的立場と日本
総力戦の哲学
著者等紹介
西尾幹二[ニシオカンジ]
昭和10年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学大学院文学修士。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ted
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'11年11月刊。焚書の目的は何か。それは、戦時中の日本人が考えていた世界観に戦後世代がアクセスできないようにするためである。新カナ遣いや当用漢字もその一環だ。情報を遮断した上で今度はそこに「アメリカ型の秩序や世界観」を頭の軟らかい戦後世代に大量に注入することで、日本人の歴史観をアメリカに都合のよいように丸ごと書き変えていく。正に洗脳のテクニックではないか。昭和20年で戦争は終わったのではない。実はその後もずっと日本人は「アメリカに負け続けている」のだ。隷属から脱するにはその自覚から始めなければならない。2012/01/26