内容説明
日本初!出産直後から人工哺育した赤ちゃんの群れ入りに成功。チンパンジーの育児放棄に直面した飼育係が学んだこととは…。
目次
第1章 育児放棄されたチンパンジーの赤ちゃん(赤ちゃん誕生;産み落としたわが子に怯える母親 ほか)
第2章 人工哺育のスタート(チンパンジーの育児放棄;子殺しされなかった幸運 ほか)
第3章 ジンの養母は誰がいい?(群れ入りへのステップ;育児放棄した実母も有力候補 ほか)
第4章 世話人ジョーの功績(野外ステージでのチンパンジーショー;群れでの飼育を始めた多摩動物公園 ほか)
第5章 飼育係の記録から(新メニュー登場;雪の日の「おにぎり」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kabako
3
動物園での「飼育」というお仕事は、動物好きならたいへんあこがれますが(私もその1人かも)、嬉しい出来事の何倍も大変辛い事や悲しい事があるんだと改めて思いました。 頭の良いチンパンジーならではご苦労もあるかと思います。 先日C市動物公園でとても残念な事件があり、動物園に少し不信感を持ってしまいましたが、飼育しているチンパンジーを家族同然と書かれているこの著書のおかげで少し安心しました。 今度、多摩動物公園を訪れたらチンパンジー舎の前から動けなくなりそうです。 カバー絵はしょこたんです。2013/09/06
なお
2
読み終わったとき、チンパンジーがすごく愛おしくなった。ホントに人間に近いんだなぁ。久しぶりに多摩動物園に行きたくなった。2011/11/21
asajee
2
読後、チンパンジーのことが、これだけ「かわいい」と思えたことはなかった。すぐにモンキーセンターや多摩動物公園に行きたくなる1冊。社会性や道具の扱い、子育てなど、これほどまで人間と似ているとは。人間社会や人間自身を見直すきっかけにもなりました。2011/10/22
パセリセパ
2
人がチンパンジーを観察しているわけだけど、賢いチンパンジーから見れば、人間はどういう風に見えているんだろう。3月11日の震災の日、朝から落ち着かなかったというチンパンジー。大地や空気が伝える異変を敏感に感じ取っていたのだろうか。賢い頭脳と動物の本能を備えているチンパンジーには教わることが多いのだろうな。子育て、育児放棄、集団での序列、人の社会を見ているようだ。やはり、近い仲間なんだなぁ。2011/10/17
あずさ
1
多摩動物公園のチンパンジーについて。チンパンジーについて飼育係の目線から書かれています!2011/12/01