もう一歩先の世界へ―脱資本主義の革命が始まった

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198632007
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

世界を見渡すと、独裁政治への民主革命、天然資源の争奪戦、対テロリズム戦争、金融戦争、そして、グローバリズム。日本においては、3.11東日本大震災からの復興、混迷を深める政治、広がる一方の経済格差、置き去りにされた教育問題…。激変する世界情勢の中で、私たちはいかに生きるべきか。2人の“博士”による知の対話。そして世界の新しい「ゴール」が示される。

目次

第1章 目指すべき新しい世界とは(苫米地英人)(日本にゲバラ主義を!世界に革命を!;日本が豊かな国になるためにキューバから学べること;資本主義でもなく、共産主義でもない新しい社会システム ほか)
第2章 世界の環境、エネルギー問題で、キューバが貢献できること(フィデル・カストロ・ディアスバラールト)(この章で私が言いたいこと;待ったなしとなった世界の環境安全への取り組み;気候変動への疑問の声に答える ほか)
第3章 対談 新しい世界の価値を創造する(苫米地英人;フィデル・カストロ・ディアスバラールト)(金融資本主義が戦争を作り出す;なぜアメリカは生き残り、ソ連は崩壊したのか;肉食をやめれば、飢えに苦しむ10億人を救うことができる ほか)

著者等紹介

苫米地英人[トマベチヒデト]
脳機能学者、計算言語学者、計算機科学者、離散数理学者、認知心理学者、分析哲学者、カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO。1959年、東京生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学。コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入し、日本人としては初の計算言語学の博士号を取得

ディアスバラールト,フィデル・カストロ[ディアスバラールト,フィデルカストロ][Diaz‐Balart,Fidel Castro]
キューバ政府最高科学顧問。モスクワ大学博士(原子力工学)。1949年9月1日、キューバ共和国の首都ハバナにて、元国家評議会議長兼閣僚評議会議長のフィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス氏と、その最初の妻であるミルタ・ディアスバラールトとの間に長男として生まれる。1974年、ロシアのM・V・ロモノーソフ記念モスクワ国立総合大学・核物理学科を卒業、科学修士号を取得。1972年から1978年にかけて、ロシア・ドゥブナ市の合同原子核研究所で核物理学を研究し、モスクワ市のI・V・クルカトフ原子力研究所にて理数系分野の博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミッキー・ダック

7
フィデルはキューバ革命の指導者カストロの長男で政府最高科学顧問。苫米地氏は、富の独占と飢餓や戦争を招いた金融資本主義の後の新しい社会、資本主義でも共産主義でもない社会を構想する上で、お金に支配されない生活・経済・文化・社会保障等をキューバから学ぶべきだと言う。新しい社会では、物質的な豊かさや軍事力による安全よりも精神的な平穏を優先する価値観のもと、エネルギー開発と地球環境保護とを両立させ、差別と戦争のない世界の実現を目指すと言い、教育の重要性を説くのだが、キューバの社会制度の詳細が今一つ伝わらない。 2014/05/26

shinjihm

5
環境問題とそこから派生するエネルギーと核の問題。また、大量消費時代への警鐘など、とても大きな問題を取り上げています。対談なので比較的読みやすいです。キューバ政府最高科学顧問のカストロさん、脳機能学者の苫米地さん、共にとても高い次元の考えを持った方なので、読んでいて視野が広がりました。2015/12/30

leapyear

1
本来の資本主義とは、資本家の側が金や土地という有限資源を、労働者の側は自分の生命時間という有限資源を出し合う事で社会を成り立たせていた。資本家と労働者とのフェアな関係性。しかし時代が進むにつれてフェアな関係が崩れる。資本主義が中南米に上陸してから。金や土地はもともと自分が所有していたものではなく、現地の人を騙したり、力ずくで奪ったもの。資本家はわずかな見返りを与えて利益だけを得る事ができ、労働者は自分の鳥を盗られたうえに労働まで提供する事を強いられた。2013/01/04

mita

0
脱資本主義。みてみたい。2015/03/05

K.Sugiyama

0
これまで世界の発展を担ってきた金融資本主義の役割はどうやら終わったようです。これからは富の再分配と環境の保全と各個人の幸せにアタマを捻らないといけない時代になるようです。われわれもいつまでも金融資本主義の奴隷に成り下がって我欲と煩悩にまみれている場合ではないですな。革命論はともかくとして、金融、エネルギーと環境(特に核と二酸化炭素)の諸問題についてはよくわかりました。著者が著者だけにどこかに誘導されてなきゃいいですが…2011/10/11

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