金融大狂乱―リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198628130
  • NDC分類 338.253
  • Cコード C0036

内容説明

2006年リーマン・ブラザーズはサブプライム債権を証券化して総額500億ドルのCDO(債務担保証券)を組成し、業界のトップに躍り出た。ファルド会長とグレゴリー社長は莫大な利益をもとに、不動産や企業買収に血道をあげる。だが、やがて住宅バブルにかげりが生じ、負の連鎖が進行し始める。著者の所属するディストレス債務部門は、大規模な空売りによって、来るべき破滅を回避しようとするが―。ウォール街で畏怖された老舗投資銀行の中で、何が進行していたのか?元社員がその驚くべき内情を暴露する。

目次

ウォール街への険しい道のり
モルガン・スタンレーの逆鱗にふれる
ベアだけが微笑む
CEOは“象牙の塔の男”
住宅ローン証券化のからくり
デルタ航空が破綻した日
GMの悲劇
不動産バブルの終焉
ファルド会長の暴走
サブプライムの巨獣、1億ドルの損失をこうむる
内部崩壊とクーデター
ポールソン財務長官の決断

著者等紹介

マクドナルド,ローレンス[マクドナルド,ローレンス][McDonald,Lawrence G.]
1966年、米国マサチューセッツ州生まれ。マサチューセッツ大学ダートマス校を卒業。メリルリンチのフィラデルフィア支社とハイアニス支社に勤務したのち、ITブームの波に乗り、独立して「転換社債ドットコム」を起業。『フォーブス』誌から“最優秀ウェブ”に指名される。1999年モルガン・スタンレーに同サイトを買収される。それとともに同社のコネティカット州スタンフォード支社に入り、転換社債の分析・調査に携わる。2004年7月、リーマン・ブラザーズのニューヨーク本社採用となり、ディストレス債務/転換社債トレーディング担当のバイスプレジデントとして勤務

峯村利哉[ミネムラトシヤ]
1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

14
図書館本。<わたしが本書を執筆した目的はふたつ。第一の目的は、リーマン・ブラザーズの悲惨な終焉までの数年間、実際にトレーディングフロアで働いていた内部者が、市場の実態をどう見ていたかという点を、メイン・ストリート派の人々に知ってもらうこと。第二の目的は、伝説のリーマン・ブラザーズがあれほどあっさりと臨終を迎えた真の原因について、可能なかぎり明瞭な説明をウォール街の同胞たちに伝えることだ>(続く 2024/12/02

funuu

12
日本のバブル崩壊は欧米の邦銀への自己資本の少なさがレバレッジの効かせすぎだと言う攻撃で貸し出し縮小をさせられたのが発端。バブルも元はアメリカが日本がアメリカへ輸出をし過ぎということで日銀が金融緩和を実施。物価は上がらず土地株が上昇。さらに調子に乗ってアメリカの商業ビルに投資。アメリカか怒って日本の都銀潰しが始まった。2019/04/20

sei t

3
★★★★☆。リーマンブラザーズ破産までの道のりを書いた本。サブプライムローンなどふわふわしか分かっていなかったが、概略は掴めた。投資がますます難しくなった。 ▪️気になった言葉 信頼を得るに値する人間とは、実際に闘技場に立ち、汗と埃にまみれ、勇敢に戦ってみせたものである。セオドアルーズベルトの言葉だけど、この本の文脈ですごくいあなあと思った2018/02/10

OHNO Hiroshi

3
おごれるものひさし 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 とまあ、「平家物語」の冒頭の文章はすばらしい。 傲慢だったのだろう。2015/07/05

3
物語は野心旺盛な主人公がいわゆる名門ではない大学を卒業して、なんとか夢のウォールストリートで職を得ようと、あの手、この手を使い挑戦するところから始まる。足がかりとなる最初の就職先での戦略、ベンチャー企業の立ち上げと成功、憧れのリーマンに就職してからの緊張感あふれつつ充実した毎日など、まるでアメリカの青春映画を見ているよう。 リーマンの失敗の原因として、現場に疎い貪欲な経営者の怠慢をあげつらっているところは先日読んだ「リーマン・ブラザーズと世界経済を殺したのは誰か」との対比でおもしろい。2011/08/12

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