内容説明
2006年リーマン・ブラザーズはサブプライム債権を証券化して総額500億ドルのCDO(債務担保証券)を組成し、業界のトップに躍り出た。ファルド会長とグレゴリー社長は莫大な利益をもとに、不動産や企業買収に血道をあげる。だが、やがて住宅バブルにかげりが生じ、負の連鎖が進行し始める。著者の所属するディストレス債務部門は、大規模な空売りによって、来るべき破滅を回避しようとするが―。ウォール街で畏怖された老舗投資銀行の中で、何が進行していたのか?元社員がその驚くべき内情を暴露する。
目次
ウォール街への険しい道のり
モルガン・スタンレーの逆鱗にふれる
ベアだけが微笑む
CEOは“象牙の塔の男”
住宅ローン証券化のからくり
デルタ航空が破綻した日
GMの悲劇
不動産バブルの終焉
ファルド会長の暴走
サブプライムの巨獣、1億ドルの損失をこうむる
内部崩壊とクーデター
ポールソン財務長官の決断
著者等紹介
マクドナルド,ローレンス[マクドナルド,ローレンス][McDonald,Lawrence G.]
1966年、米国マサチューセッツ州生まれ。マサチューセッツ大学ダートマス校を卒業。メリルリンチのフィラデルフィア支社とハイアニス支社に勤務したのち、ITブームの波に乗り、独立して「転換社債ドットコム」を起業。『フォーブス』誌から“最優秀ウェブ”に指名される。1999年モルガン・スタンレーに同サイトを買収される。それとともに同社のコネティカット州スタンフォード支社に入り、転換社債の分析・調査に携わる。2004年7月、リーマン・ブラザーズのニューヨーク本社採用となり、ディストレス債務/転換社債トレーディング担当のバイスプレジデントとして勤務
峯村利哉[ミネムラトシヤ]
1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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