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経済学はなぜ間違え続けるのか―マルクスもケインズも見逃した経済の2つの法則

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  • サイズ B6判/ページ数 177p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198627355
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

バブルの発生と崩壊のメカニズムを明らかにし、バブル崩壊後の経済政策における混乱に終止符を打つ画期的論考。
★張富士夫氏、リチャード・クー氏推薦!
サブプライム危機以降、世界の経済政策は一気にケインズ的な財政出動へとシフトした。日本のバブル崩壊の時には、海外から日銀はケチャップでもなんでも買えというような極端な金融政策やインフレ・ターゲット論が声高に言われたが、それが嘘のような様変わりである。しかし、なぜこのようにバブル崩壊の局面では、ケインズ的政策をとらなければならないかについては、いまだに明確な経済学上のコンセンサスがあるとはいえない。そもそも主流派経済学は、経済の均衡状態を前提にしており、バブルは例外視されてきた。そのため、バブル崩壊後の処方箋についての議論はもともとなかったのである。本書は、経済を2つの局面、つまり「通常の経済=サプライサイド」と「恐慌の経済=デマンドサイド」に分けて考えることで、この経済学上の混乱に終止符を打つものである。また、バブルについても経済学は定義すらできず、破裂したからバブルだというような言い方がされてきたが、本書は、バブルそのものを明確に定義づけることで、その発生と崩壊のメカニズムを明らかにする。既存の経済学に殴り込みをかける刺激的論考。

内容説明

これまでの経済学が見逃していた二つの経済の法則を一つのきれいな体系へと定式化し、混乱をきわめる経済政策論争に終止符を打つ画期的論考。

目次

第1章 財政再建か、財政出動か
第2章 経済を支える二つの資本主義の法則
第3章 主問題経済学と双対問題経済学
第4章 バブルはなぜ発生し、なぜ崩壊するのか
第5章 グローバリゼーションか鎖国か
第6章 フォン・ノイマンの仕掛けた罠

著者等紹介

木下栄蔵[キノシタエイゾウ]
1949年京都生まれ。京都大学大学院修士課程修了、工学博士。現在、名城大学都市情報学部教授。専門は数理計画学・統計解析。この十数年来、オペレーションズ・リサーチの手法であるAHPをテーマに研究を続け、AHPモデルを使ってさまざまな問題解決に取り組みながら、AHPの新しい理論を構築。第5回AHP国際シンポジウムを日本で開催し、基調講演を行う。第6回と第8回の同シンポジウムでは、Best Paper Awardを受賞。さらに、2008年3月、日本オペレーションズ・リサーチ学会より第33回普及賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

2
主問題経済学と双問題経済学と名付けただけの古典派経済学対ケインズ経済学のお話。特に真新しいことはないのかなぁ。2012/05/25

Masataka Shindo

0
マルクス経済学とケインズ経済学の適用を一律に語るのが問題である。経済状況のフェーズを主問題経済と双対問題経済に分けてみると、主問題経済下ではマルクス経済学が有効であり、双対問題経済下ではケインズ経済学が有効であると言える。経済学が間違え続けるのは、このフェーズの見極めを誤り、双対問題経済下でマルクス経済を適用するなどの行為を行うからである、と語られている。2013/07/14

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