内容説明
応仁ノ乱以降、足利将軍の権威は失墜。十一歳で将軍職を父・義晴から引き継いだ足利第十三代将軍義藤(のちに義輝と改名)の初陣は、無惨な敗走だった。その途上、旅の武芸者の凄まじい剣技を目撃した義藤は開眼、峻烈な武芸稽古をはじめる。犬神人の少女・真羽との初恋、暗殺者との死闘、父・義晴の狂気…さまざまな事件に苦しみつつも、志を抱く若き将軍は、一介の武芸者・霞新十郎として忍者の浮橋とともに廻国修行の旅に出る…。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年、『剣豪将軍義輝』で、一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawa
7
活劇シーンの描写が秀逸でエンタメ性溢れる。しかし、時代的背景や登場人物の把握に疲れる。途中で読書の間があいたので、挫折しそうになったが、何とか勢いを取り戻し読了。後編も早めに手に取る必要あるなあ〜。2015/11/12
紅花
6
時代背景の説明がちょっと退屈だったけど、忍びの浮き橋や鯉九朗、戦国時代の有名人の豪華キャストで、キャラの強調ぶりが結構楽しい。浮き橋と、斎藤道三の蝮っぷりが一番気に入った。義輝の悩み苦しみが、下巻でどうてんかいするんだろう。2014/09/01
めぐみこ
2
室町幕府第13代将軍・足利義輝の青春と成長。さんざんな負け戦に始まって、初恋がきっかけで武の道へ、そして才能開花…王道少年漫画を読んでいるようだった。2018/01/08
としえ
2
先に「海王」の方を読んでしまったので、義輝のイメージが『潔く、清々しく、思慮深く、剣の腕も立つ、皆から愛された将軍』というものだったが、違っていた。将軍とは名ばかりの傀儡にすぎず、思いのままに操れた方が都合が良い、という大人達に囲まれながらも、鯉九朗という師を得て剣の腕を磨いていく第一部。幼少期から剣が得意だったのかと思いきや、そうではなく、悔しい思いを何度かした後、鯉九朗に「真の武芸を教えてくれるか」と請うところは、ジーンときた。素性を隠し、忍びの浮橋とともに廻国修行に出る第二部も、これからが楽しみだ。2012/01/22
帰蝶
1
結構フィクション多いしややこしかったけど面白かった。義輝がかっこいいです。海王も読みたいな。2015/08/27
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