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殺人鬼フジコの衝動

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198626471
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。

著者等紹介

真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。ホラー、ミステリ等の手法を駆使しながらも定型を超え、人間心理の壁を掘り下げていく著者独自の作風に注目する評論家も多い。「メフィスト」「ミステリマガジン」等でも精力的に執筆中の気鋭の女流作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

298
イヤミスを久しぶりに 読んだ。人間の嫌な部分を 描くのが真梨幸子は上手い。 一家惨殺の生き残りと して生きるフジコ…その 小学生から始まる独白は 暗く救いがないのだが、 なぜかテンポがよく、 フジコが犯す殺人も 簡単すぎて、陰鬱感が ないのがよい。 最後の大団円は読者への サービスだろうか…言い方は不適切かもしれないが、 うまく騙された感が心地よい。2014/11/23

ビブリッサ

136
イヤミス作品と言われているが、そりゃそうだ。女の考え方をこれでもか!と眼前に突きつけられりゃ誰だってヤになる。何がモラルで何が悪なのか、教わる前にフジコは痛みだけを知った。痛さに蹲る彼女の正義「痛いのはイヤ、イヤなら排除」。短絡的でクルクルパーな女だと法治社会は裁くだろう。だけど「腹が減ったら殺して食って、寒かったら殺して毛皮を剥ぎ、素敵だったら殺してバッグに加工しよう。」何がいけないの?人間はそうなんじゃないの?本能の核がいう、逃げただけ、殺しただけ!忘れただけ、私悪くない。その思考は何処までも哀れだ。2016/06/12

文庫フリーク@灯れ松明の火

115
8章のお手軽殺人「むぐぐむぐぐぐぐ・・・」の連続に気持ちが離れてしまい、「あとがき」読んでも消化不良。後味の悪さだけで多くの読み友さんが感想UPするはずも無く。「あとがき」を踏まえ「はしがき」から読み直す。なるほど色々な意味で創り込まれた作品ですね。最終ページの東報新聞・事件記事の日付で人形使いを駄目押し確定。人におすすめできない後味の悪さは、確かに《イヤミス》でした。個人的には、確かに創り込まれているし、酷い描写にも嫌悪感じるのですが《凄味》までには至らずの感有り。真梨幸子さんお初でした。2012/05/19

♡手嶋♡

106
TUTAYAでミステリーごり押し&リーフレット&ポップ評価まで、豪華に作ってあったので、かなり期待していたのもあって、うーん!て感じでした。後半~グダってきてちゃってからの、オチ読めでシュン…てなっちゃいました。どんでん返るかなー?とも思ったけど、それもなくって。あと天丼がしつこかったw中だるみがなぁ。あのくだり斜め読みしちゃったよぅ。後半以降、全部オチ読めちゃったし。あ、でも主人公の考え方は好きやった。小さい頃のね~成長してからはちょっと急落下(私の中で)前半は面白かったのと、一気読みしたので満足です。2016/10/07

パフちゃん@かのん変更

83
いじめ、虐待。重くて暗いテーマですが、次々とページをめくる手が止められない。 いい人そうだった茂子さんと小坂さんが怖いです。実際はあり得ない話なのですが、本当にあった事件のような書き方が上手い。2012/10/10

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