内容説明
むかし、くにじゅうをおおっていたもりは、いまではすっかりちいさくなり、わすれられていました。でも、こどもたちだけははるも、なつも、あきも、ふゆも、もりであそんでいました。ところがあるひ、もりでこうじがはじまることになり…。人と自然のかかわり方を透明感あふれるやさしい絵で描きだす、心にのこる森のお話。
著者等紹介
アンホルト,ローレンス[アンホルト,ローレンス][Anholt,Laurence]
イギリス・ロンドンに生まれ、オランダで育つ。イギリスのファルマス美術学校、王立芸術院などで学ぶ。美術教師、大工などさまざまな職を経た後、妻キャサリンと共に制作した絵本で1984年にデビュー。以来、キャサリンとの共作絵本を中心に絵本・児童文学作家として活躍し、90冊もの本を手がけている。主な絵本に、『いたずらふたごチンプとジィー』(小学館/英スマーティー賞金賞受賞)などがある。現在は、イギリス南西部の海辺の町で、キャサリンと、三人の子どもたちと暮らしている
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務を経て、フリーの翻訳者・編集者に。その訳には定評があり、数多くの賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうゆうpanda
29
森に囲まれていた国。森と仲良く付き合っていた筈なのに人々の欲は止まらず…木を切り倒し、都市の国へと変わりました。残ったのは板屏で囲まれた小さな森だけ。見開きのページにたった4コマで変わりゆく様子を表現していて秀逸です。その忘れられた森は子供達の秘密の場所。子供だけは森を忘れていなかったのです。森に工事車両が入った日…大人達もまた子供の日に戻ります。降り下ろされた斧の先にあったものは?繊細な線にカラフルな色使い。構図は大胆で引き込まれる絵です。子供がすずなりな表紙に一目惚れして借りました。素敵な絵本でした。2016/02/07
Shoko
23
図書館本。読み聞かせ。子供たちみんなの思い出の中に森があってほしいと思う。かけがえのない経験になるはずだから。小さくなってしまった森は、また大きくなっていくのかな?そうだといいな。2020/04/01
mntmt
16
どの町にも忘れられた森があると思う。2019/06/24
Cinejazz
13
むかし昔、或る処に、森にすっぽり覆われた国がありました。大きな広い森には、子どもたちの笑い声がいつも聞こえていました。 斧で木を切る音も響きました。 木が倒れた跡には家が建ちました。そのうちに街ができ、森は小さくなっていきました。木は声が出せないので、何も言いませんでした...何年も経つうちに、大きかった森はこんなに小さく(絵本の見開きページの一部分だけ)なってしまいました...そしてついには、塀で囲まれた小さくなった森が、住宅地になることに...環境保護への善意と勇気ある行動を讃える絵本です。 2023/01/19
いっちゃん
11
秘密の隠れ家みたいで素敵。何より守ってくれた工事の人が素敵!2016/10/23
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- 和書
- ほげちゃん




