内容説明
ムショの中はコマッタ連中で溢れてる!有名事件のあの人物、暴力団の大幹部や過激派闘士たちは塀の中でどのように過ごしたか?!死刑囚や服役囚の知られざる驚愕の実態、そして興味津々の事実・事実・事実。
目次
第1章 これが死刑囚の素顔と実態だ
第2章 革命家とやくざ
第3章 「治獄」四カ条の精神
第4章 塀の内と外の「処遇困難者」たち
第5章 受刑者と家族
第6章 腐敗刑務官を根絶せよ
第7章 追い詰められる拘置所・刑務所
著者等紹介
藤田公彦[フジタマサヒコ]
1946年広島県生まれ。北九州市立大学中退。大手広告会社を経て、73年大阪拘置所看守を拝命し、死刑執行官を経験する。その後、大阪拘置所調査官、神戸刑務所教育部長などを歴任し、2007年退官。現在は新聞、雑誌、テレビなどでコメンテーターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんと
9
拘置所・刑務所の中では日々、まるでドラマのような騒動が起きている。 拘置されている犯罪者達の突飛な行動を見ると中の職員の御苦労がよくわかる。 自殺未遂、自傷行為、異物嚥下、精神障害者を装った行動など、その対処には相当なエネルギーが必要であり、並大抵な覚悟では務まらなさそうだ。 死刑囚への対処もまた大変そうである。 特に死刑を言い渡されてから執行までが長すぎる国なので受刑者と職員共に神経を擦り減らすことになるのだ。 腐敗刑務官の根絶問題などにもしっかり取り組んでほしい。2011/10/02
あられ
8
参考文献にあがっていた本だったと思うが。参考にならず。御自分がいかに仕事ができるか、いかに職場をよくしてきたか、延々と自慢話が続き、うんざり。御立派なんだということは理解できるが。あれもやった、これもやった、みんなやった、という勢い。収容者を敵対視していると感じた。確かに、刑務官にとっては敵かもしれないが、彼らがどのように思い過ごしているのかを読みたかったので、大外れでした。別の元刑務官が書かれた本を先に読んでいるから、その路線だと勝手に思っていたのが敗因。2016/04/28
ミュンヘン
3
刑務所の現場の苦労が赤裸々に記されており、死刑容認論者になってしまう本。安全な所からの死刑反対論は結構だが、無法者の集団を取りまとめ規律を課す側にとっては笑止としか思えないだろうと深く納得。獄内の人間については知能の低さや各種障害を持つ人物も多いことは事実。いろいろな意味で、「犯罪を犯す人間に道理が通ると思うのか?」と現場から問いかけられた気になる。山本譲司の『獄窓記』もあわせて読みたい。2009/11/22
はやみ
3
イマイチ。著者の腕自慢、苦労話からいかに執行官として責務を果たしたかのみについてしか書かれておらず、囚人側の心理や、死刑に関する知られざる部分が明らかになっているとはとても言えず、ただただ自己満足的な文章に辟易。2008/11/30
mimm
2
タイトルからして、死刑を待つ受刑者の記録的なものかと思ったら、叫びは疲弊する刑務所の現場職員さんの、ギリギリ状態の悲鳴でした。 事勿れ主義の幹部との板挟みや、無責任な人権派弁護士に対しての怒り…。特に後者への怒りパワーがものすごいです。いい本に出会えました。2017/05/11