内容説明
童謡「赤い靴」のモデルといわれる母子像が次々と建設されている。しかし、その母子は本当にいたのか?執念の調査によって明らかにされた真実とは。
目次
日本平の母子
麻布十番の少女
函館の虚像
留寿都の母と子
磯原の赤い靴
横浜の少女
著者等紹介
阿井渉介[アイショウスケ]
1941年北京生れ。早稲田大学文学部卒業。シナリオライターとして数百本を執筆。80年小説現代新人賞を受賞してデビュー。本格ミステリー・冒険小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さばおり
1
タイトルと作者から想像した内容と全然違った。 作者は「阿井文瓶」名義でウルトラマンタロウ45話『日本の童謡から 赤い靴はいてた…』の脚本を書いてるのでてっきりそれと関係ある話かと…。 童謡の元ネタとされる人物をテレビや小説が台本ありきで取材してイメージをつくり脚色してしまい、そのイメージが定着して銅像まで作られ町おこしに使われるのを、元テレビ関係者が批判するという内容。 ただ北海道のキリスト教の関係者、戦前の詩人と社会主義者を美化・礼賛し、他の人間は無知で愚かと決めつける昭和の左翼インテリ感がキツい。2022/09/01